古事記異聞 オロチの郷、奥出雲 (講談社ノベルス)
2018.10.3. / 株式会社講談社
橘樹雅は、この春所属する予定の大学院研究室の准教授・御子神伶二の言葉によって奥出雲に行くことを決める。
一方、奥出雲では亀嵩付近で殺人事件が起きていた。
「素戔嗚尊」や「櫛」とは何かを調べる過程で、彼女が見つけた事柄とは!?
シリーズ第2弾。
前作の続きになります。
御子神の言葉により旅行の日程を変更して奥出雲に向かうことにした雅。
奥出雲でもまた事件に関わることになります。
そして、前作に引き続きのハードスケジュール。
一日でそんなに巡るなんて本当に凄いなと思います。
私だったらその四分の一も回れるかどうか…
それにしても、奥出雲って凄いですね。
素戔嗚尊にまつわる話も色々。
歴史というものの奥深さをまた感じました。
また、人の想いの強さというのも凄まじくも恐ろしいものだなとも思いました。
昔の人は現代よりも、もっと繊細に色々な事象を捉えていたのでしょうね。
今回は前作と強く繋がっています。まさか、このような結末を迎えるとは思いませんでした。
そして、最後の御子神たちの言葉の意味も気になります。
最新刊も楽しみです。
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小説 君の名は。 (角川文庫)
平成28年6月25日 / 株式会社KADOKAWA
山奥の田舎町に住む女子高生・三葉と、東京に暮らす男子高生・瀧は、行ったことのない場所で違う人生を歩んでいる夢を見る。
そして、お互いが夢の中で入れ替わっていることに気付く。
これは二人の入れ替わりがもたらす、甘く切ない奇跡の物語。
長編アニメーション映画『君の名は。』の監督が執筆した原作小説。
まず先に、映画を観ました。
そして、その原作小説があることを知り、この本を手に取りました。
映画を先に観たため物語を読み進めて行く中で、頭の中では映画のシーンが再生されます。
この時、三葉はこうだった。こう考えていた。
この時、瀧はこうだった。こう考えていた。
と、映画をより深く知って行くような感じでした。
映像とはまた違い、文章で伝える事。
もし、この小説から先に読んでいたら、映画を観た時の感じ方も違ったかもしれません。
結末を知っていてもなお楽しめる一冊でした。
ふたりの入れ替わりがもたらす、奇跡。
本当に凄いなと思いました。
願わくば、後日談も読みたかったです。あれから二人がどうなったのか、どうなって行くのかを。
素敵な物語をありがとうございました。
最後の晩ごはん お兄さんとホットケーキ
夏神の過去が気になりながらも、ばんめし屋で修業を続ける海里。
ある夜、ばんめし屋を訪れた女性客は、なんと海里の兄の婚約者だった。
彼女と接する内に少しずつ変わって来た海里。
長い間、軋轢があった兄弟間に変化が訪れるのだろうか。
シリーズ第3弾。
今回も泣けました。
もうね、夏神さんの過去にも泣けたというか切ないというか。
そして、海里の兄の一憲さんの婚約者さんの素晴らしいこと。
人柄が良くて、頭が切れて、本当に素敵な人でね。そんな人に私もなりたい。いや、なれないけれど。近づきたい。
彼女と海里のやり取りもほんわかしたり、ハラハラしたりがあって。
海里も兄の一憲さんと向き合うきっかけをもらったりで、最後はほっこりしました。
心に傷がある人ほど、こうも優しくなるのでしょうか。
もちろん、ロイドも大活躍。
しんみり、じんわり、ほっこりなお話でした。
次回作も楽しみ。またハンカチの準備しとかなくちゃね。
誰かが生きろって言ってくれるのは、こんなに嬉しいことなんだって(中略)ただ『生きてていいよ』って言ってもらえるのは、それだけですっげー許されたって気がする。
何があっても、過去は消えへん。(中略)こんな俺でも命を繋ぐことができたんやって思えたら、ちょっとだけ救われた気にはなれるかもしれん
食い物を分かち合う間柄に、マイナスの感情ばっかりはありえへん。
ほんま、情けは人の為ならず、や
だけどここでは、さすがに牛や豚は違うけど、魚も鶏も野菜も丸ごとだろ。やっぱ、食材以前に、これは命なんだなって感じるんだ
みんなで、って言えることが……『みんな』が自分の周りにいてくれるってのが、幸せなんだよなあ、結局
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![]() | 私と悪魔の100の問答 Questions & Answers of Me & Devil in 100 (講談社ノベルス) |

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12月は15冊読了した。読了した本と紹介した本の数が一緒だった。嬉しいことだ。
上橋菜穂子さんの「鹿の王」は本当に感動した。流石、本屋大賞受賞作。
「Xシリーズ」は最新作が出るのが楽しみ。また森博嗣さんの本を読み始めることが出来た。
上遠野浩平さんの「ソウルドロップシリーズ」以外を初めて読んだ。面白かった。ソウルドロップシリーズの続きが早く読みたい。
赤川次郎さんの「三毛猫ホームズシリーズ」をまた読み始めた。これは一気に読んでしまいたい。シリーズ以外の著書もやっぱり面白い。また色々読みたいな。
浅葉なつさんの「神様の御用人シリーズ」は泣けた。是非とも続きを読みたい。
田辺聖子さんの古典の現代語訳シリーズも少しずつ読みたい。
伝記モノはどれも面白い。
良い本に出会えて幸せだな。
でも、読みたい本が多すぎるのに自分が遅読なために中々追いつけなくて悔しい。
もっと読んで色んな世界に出会えたら良いな。
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花田米子。28歳、刑事、婚活中。好きになる人は何故か「犯罪者」ばかり。
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茶道の濃茶席で毒殺事件が起こった。相次ぐ毒殺の真相と、千利休の秘密とは・・・
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北欧スウェーデンから日本にやってきた著者が見つけた、日本の不思議を4コマで紹介。
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図像術を英国で学んだ此花千景。祖父の死をきっかけに帰国した彼女を待ち受けていたのは、図像術に関する盗難された絵画の鑑定だった。
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優々希と冬弥の前に現れたのは、国際的爆弾テロリストと一人の少女だった。
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若手漫才師徳永が師と仰ぐ神谷と出会ってからのあれこれ。
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ブロンズィーノの贋作があると言う噂を聞いた千景と透磨。それを探す中で、千景は透磨の元恋人と出会う。
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健斗、28歳。3年前から同居する祖父の介護と、自身の就活。
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花木瞳子、21歳、郵便配達員だ。ある日、配達する手紙の中身を見てしまった彼女は、その謎を解こうとして恐ろしい事件へと誘われる。
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ほっこりする猫たちの写真集。
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ポーランド出身のピアニスト、フレデリック・ショパンの一生。
11月は初めて読む著者さんの本というのが多かった。
「婚活刑事」シリーズ、「異人館画廊」シリーズ、「郵便配達人」シリーズは今後も読んでみたい。
「毒草師」シリーズ、「幻獣坐」シリーズは最新作が出るのが楽しみだ。
「火花」「スクラップ・アンド・ビルド」の芥川賞受賞作を読めたのは新鮮だった。
コミックエッセイや写真集、漫画版の伝記ものは読み易くて楽しかった。またちょこちょこ読みたい。
ここに紹介しきれなかったのを含めて、11月は16冊読了。
「読書の秋」を満喫出来て嬉しかった。