2015.12.07(Mon) | 【赤川次郎】:その他 | cm(0) | tb(0) | ▲
無言歌 (新潮文庫)
【満足度】★★★☆☆
【あらすじ】
柳原利明、56歳。大学教授。
彼の娘の結婚式の日から、彼の家族に起こる様々な恋愛模様。
それは必然か、偶然か・・・
それぞれの糸が複雑に絡み合い、終結へと向かって行く。
2015.03.19(Thu) | 【赤川次郎】:その他 | cm(0) | tb(0) | ▲
赤川次郎さんの
『かけぬける愛』
を読みました。
銀行支店長の父に、優しい母、明るい妹に、OLをしている私。
そんな平和な家庭に突如襲ってきた事件。
父の横領、若い女との失踪・・・
恋人と別れ、家を追われ、仕事を追われ、母は倒れて入院・・・
そんな中、必死に生きていく朋子の生き様。
ある日突然訪れた大きな事件に翻弄されながらも、
必死に踏みとどまり、前向きに頑張ろうとする彼女の姿は、本当にすごいと思いました。
淡い出会いもあり、でもそれが叶うことなく・・・
父の失踪の謎が最後にわかるのですが、それはそれで切ない話でした。
彼との別れ方がとても切なくて、悲しくなりました。
どうか、彼女の今後がせめて幸せなものでありますように。
2010.07.27(Tue) | 【赤川次郎】:その他 | cm(0) | tb(0) | ▲
赤川次郎さんの
『殺人よ、こんにちは』
を読みました。
パパが死んだ。
もしかしたら、パパを殺したのはママかもしれない。
そんな中、ママに婚約者が現れて・・・
そして、有紀子の身に危険が迫る。
出だしからしてビックリで引き込まれていく文章でした。
13歳の少女の身に起こることに対して、少女は冷静で、とても13歳とは思えず、
莫大な遺産を巡って登場する、未亡人の母の若き婚約者に、父の弟の叔父にもそつなく対応していくのですが、
そこここにある奇怪な出来事を紡ぎ合わせれば事件の真相が見えてきて、最後には、ゾッとするような結末を迎えます。
13歳という、少女から女性へと階段を駆け上って行く年代の、心の微妙な変化を見事にとらえている作品だと思います。
さすが、赤川さん、とうならせられました。
TVドラマ化、コミック化もされているようです。
すーっと読むことができるので、ちょっとスリルを味わいたい時にどうぞ。
2010.07.17(Sat) | 【赤川次郎】:その他 | cm(0) | tb(0) | ▲
赤川次郎さんの
『ホームタウンの事件簿』
を読みました。
ある巨大な団地に住む笠井夫婦。
妻の京子は団地の情報通で、色々なことに首を突っ込みたがる性質。
悪意の無い噂が、尾ひれはひれをつけ広まって、事件となる。
それは、日常生活の中での集団生活の中で起こりそうな、人間関係であったり、子どものお稽古だったり、近所づきあいの中での騒音であったり・・・
そんな日常の中のちょっと怖い話を詰め込んだ短編集。
噂は本当に怖いなと思いました。
そして、団地という集団の中での人間関係の難しさ。
誤解が誤解を生んで、家を引っ越さなければいけなくなったり、死にそうになったり。
平凡な生活ってのが、どれだけ大変なことか改めて感じさせられました。
いつ壊れるとしれない平凡な生活の中で、それを続けていけることは幸せなことなんだと感じさせてくれる一冊でした。
2010.03.02(Tue) | 【赤川次郎】:その他 | cm(0) | tb(0) | ▲