人魚と提琴 玩具館綺譚 ／ 石神茉莉

人魚と提琴　玩具館綺譚 (講談社ノベルス)


【あらすじ】

炎の中、人魚が舞い、少年がヴァイオリンを奏でている。
人々は炎に包まれながらも、狂ったように火中にいる。
数年後。
訪れた玩具店で、私は過去の記憶と向き合う。
その先に見えるのは、光か闇か、はたまた混沌か。
幻想的だが恐ろしい物語が紡がれる。

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【感想】

書架を見ながら、ふと題名に惹かれて手に取った一冊です。
石神さんの著書に触れるのは初めてなので、手探りでしたが、
バッチリと不思議で怖い世界に連れていかれました。
世の中から忌み嫌われているもの、人の奥底にある欲望、見えない恐怖。
そんなものを感じながら、なぜか切なさもこみあげてくる作品でした。
しんみりとしたい時、闇を覗きたい時に読んでみてはいかがでしょうか。


【発行日】２００８．２．７．

【発行所】講談社








【登場人物】
人魚、少年、私、人々、北原涼子、キティ、タマ、美珠、T、村の人、ミナモリ、知り合い、お父さん、水守恭司、北原智彦、奈緒美、友達、バロン、医者、看護師、女性、子供、少女、祖母、母、老人、瑞垣響、男性、瑞垣想、一美、大人、先生、ヒソカ、レイラ、警察、葬儀屋、会社の人、親戚、従姉、中沢、水守崇、汐待一仁、モノ、息子

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