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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
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火焔の凶器 ―天久鷹央の事件カルテ― / 知念実希人



火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

平成30年9月1日 / 株式会社 新潮社



陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が不可解な焼死で亡くなる。
一緒に調査した大学教授たちも原因不明の体調不良の末、死亡する。
火の気のない所での人体発火現象は、墓を暴いた呪いなのか。

シリーズ第9弾。



今回は、不可解な焼死…人体発火現象に焦点が当てられています。
最初の大学准教授の焼死に始まり、他の大学教授たちの身に襲い掛かった原因不明の体調不良。そして死後に起こった発火事件。
今回は、鴻ノ池も大活躍です。
あの、安倍晴明と同時期に存在したという陰陽師の蘆屋炎蔵。
その彼の墓が関係しているのだから、呪いという言葉が頭から離れませんでした。
鷹央は、今回も苦しめられます。
不可解な出来事が続き、小鳥遊も窮地に追い込まれて、一体どうなる事かとハラハラしながら読み進めました。
最後は、あのような結末を迎えたのですが…
なんともやるせない思いが残る事件でした。
小鳥遊の天医会総合病院での勤務も10カ月を過ぎました。
出向期間の終わりが近づいています。
小鳥遊が居るから、鷹央は活躍出来るといっても過言ではありません。
今後、彼らがどのような未来を歩いて行くのか、これからも楽しみにしています。



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2019.03.18(Mon) | 【た行】:知念 実希人 | cm(0) | tb(0) |

誰がための刃―レゾンデートル― / 知念実希人



誰がための刃 レゾンデートル

2012.4.25. / 株式会社講談社



外科医の岬雄貴は、自身が末期がんに侵されていることを知る。
自暴自棄になった結果、彼は「ジャック」と呼ばれる連続殺人鬼と接点を持つこととなる。
一方で雄貴は、南波沙耶という少女を偶然救った。
沙耶の存在により、変化していった雄貴の心情の行きつく先は…!?

第4回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。



なんと、595頁もの大作です。
私にとっては、読むのにとても力が要る頁数です。
ですが、話に惹き込まれて、続きが気になって、まさに手に汗握りながら読み進めました。
著者は医師なので、医学的な言葉が至る所に登場します。
難しいけれど、惹き込まれるんです。
また、今作は著者のデビュー作です。
天久鷹央シリーズから著者の作品に触れた私にとって、このハードボイルドサスペンスな展開にビックリもさせられました。
物語は様々な登場人物の視点で交互に語られます。
それもまた面白い。
誰が何者で、どこでどうやって繋がって行くのか。
「ジャック」とは何者なのか。
そして、外科医として順風満帆に進んできた岬雄貴が、自身が末期がんだと知りどう豹変していくのか。
「生きる」というのはどういうことか。
いくつもの事件が複雑に絡み合っているようで、どこに視点を置いて良いのか分からず、終始ハラハラしっぱなしでした。
いやぁ、凄かった。
読了後には、何とも言えぬ爽やかさが残りました。
全体を通しては暴力描写が特に怖かったんですけれどね…でも、読了後にそれも含めて、ひとつの達成感を感じることが出来たのは凄いなと思いました。
今後また、著者の天久鷹央シリーズ以外の作品も読んでみたいです。



2018.12.06(Thu) | 【た行】:知念 実希人 | cm(0) | tb(0) |

甦る殺人者 ―天久鷹央の事件カルテ― / 知念実希人



甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ

平成29年11月1日 / 株式会社 新潮社



若い女性が次々と絞殺死体で見つかった。
犯人と思しきDNAを採取して鑑定した結果、該当者は4年前に死んでいた。
続けられる殺人。
送られてきた犯行声明。
死者が復活したのか…!?

シリーズ第8弾。



今回はこれまた今まで以上に鷹央が苦しめられた事件でした。
死んだはずの人間が殺人を繰り返す。
甦ったのだろうか、一体どういうことなんだろうか、と。
彼女の奮闘と焦燥具合がかつてなくて、読んでいてハラハラしました。
小鳥遊はよくサポートしてくれたなと思います。
読み終わった後に、また読み返すと違った視点で見えてそれもより一層おぞましいものとなります。
そして、この話の後のことを考えてもやるせない気持ちがやみません。
こんなこともあるんですね。
今回の事件のシリアルキラーの心の闇というのも、凄まじかったです。
でも、人間、一線を越えてはいけません。
自分と向き合いながら、自分の力を生かす道を選んで進んできた鷹央に改めて尊敬の念を送ります。
私も自分と向き合って、鷹央のようにとまではいかなくても、もっと前に進みたいです。
また、新作が出るのを楽しみに待とうと思います。



2018.03.14(Wed) | 【た行】:知念 実希人 | cm(0) | tb(0) |

天久鷹央の推理カルテⅤ ―神秘のセラピスト― / 知念実希人



天久鷹央の推理カルテV: 神秘のセラピスト

平成29年3月1日 / 株式会社 新潮社



白血病の少女を救う手段は骨髄移植しか残されていない。
だが、母親が聖痕を持つ預言者の言葉を信じ移植を拒否している。
鷹央は、奇蹟と対峙し、少女を救うことが出来るのか。

シリーズ第7弾。



今度は、聖痕です。奇蹟です。
今回も色々な謎の症状が現れます。
腐っていく身体、若返りの謎、そして聖痕…
謎に隠されている疾患を診断していく上で、自分が罹患したことのある疾患が出てくると、より一層実感を持ってその文章を読んでしまいます。
文章にしてみると数行で終わることなのですが、実際に罹患したことのある体験からするとそんなものではありません。
だからこそ、こうして色々と明らかにされる疾患に実際に罹患したことのある人や関係者の方々のことを考えると、その数行で説明されている以上の苦悩があるのだろうなと考えます。
このシリーズの謎に隠されている疾患の中には、聞いたことのあるものもあれば、初めて知る疾患もあります。
それでも、共通して言えるのが、なんだか分からない状態で恐怖に苛まれるよりも、疾患名を診断されるということがどれほどの救いになるかということです。
全ての人がそうとは限りませんが、私の経験上はどの疾患か分からずに自分に起こっている症状に悩まされている時に医師から疾患名を告げられた時、本当に救われたと感じました。
疾患名が分かれば、その治療法も知ることが出来るからです。
それを完治できるかどうかはまた違う話になるのですが、それでも分からない恐怖というものからは救われると思います。
今回は女性なら夢見る若返りについての謎もあります。
聖痕は宗教的な問題でもあります。
腐っていく身体の描写はちょっと怖かったです。
鷹央と小鳥遊のコンビも益々面白味を増してきています。今後の展開が楽しみです。
今回は鷹央にとっても大きな試練がありました。試練は毎回あるのですが、今回はまた格別だったんじゃないかな…
もちろん、鷹央だけでなく他のみんなもそれぞれ試練だったと思います。
お疲れ様でした。
また、新刊が出るのを楽しみに待とうと思います。



女は誰かに恋をした時、エストロゲン、つまりは女性ホルモンの分泌量が増加する。エストロゲンには肌つやをよくしたり、女らしい体つきにする作用がある。つまりは女として美しくなるんだよ


恋する相手はべつに実在の男である必要はない。相手が同性であろうと、マンガやアニメなど二次元のキャラであっても、恋すればエストロゲンの分泌が増加することが分かっている


女の美しさは若さだけから生じてくるものじゃないはずだ。人生の様々な経験をした者にしか醸し出せない美もある。失った若さに囚われるのではなく、現在の自分なりの美を求めるべきだ





2017.07.05(Wed) | 【た行】:知念 実希人 | cm(0) | tb(0) |

幻影の手術室 ―天久鷹央の事件カルテ― / 知念実希人



幻影の手術室―天久鷹央の事件カルテ―

平成28年9月1日 / 株式会社 新潮社



手術後にオペ室で医師が死んだ。
記録用のビデオには見えない誰かと格闘する医師の姿があった。
オペ室は密室。
容疑者は、全身麻酔で動けない患者のみ。
果たして、鷹央はこの謎を解けるのか。

シリーズ第6弾。



透明人間と格闘して死んでいくシーンの描写、その後の描写を読み進めて行くと、その場にいるようであって何とも恐ろしいものがありました。
今回の事件、鷹央にとってもかなり難しいものだったのではないでしょうか。
最後の方で特に心に残る言葉がありましたが、事件解決のヒントになってしまうので今回は敢えて引用しないことにしました。
病院で日々、人の生死に関わっている医療従事者の方たちの精神の強さ、想いの強さには尊敬の念を抱きます。
色んな人が居て、色んな思いがあって、人に見せる表情の裏にも色んな感情を抱え込んでいて…本当凄いなぁ、と。
私も経験を積みながら、少しでも強くなって行きたいです。



耐えないで、戦うんだ。


たしかに戦うことには覚悟とエネルギーが必要だろう。だが、それをしない限り、お前たちは本当の意味で解放されることはない。





2017.03.24(Fri) | 【た行】:知念 実希人 | cm(1) | tb(0) |