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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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プリンセス刑事(プリンセスデカ) / 喜多喜久



プリンセス刑事 (文春文庫)

2018.10.10. / 株式会社 文藝春秋



女王統治下にある日本。
その王位継承権第五位のプリンセス・白桜院日奈子が、刑事になった。
相棒に選ばれた芦原直斗と共に、連続殺人犯の「ヴァンパイア」を追う。



この日本では、女王が統治する治世が二千年以上続いているという。
脈々と受け継がれてきたその尊い血筋の持つ力。
それを目の当たりにしたような物語でした。
三鷹署の若手刑事の芦原直斗が抱えているある弱点。
王位継承権第五位という王女が刑事という危険な職業に就いたが故の周りの苦悩。
それでも、国民を守るため、信念を持って刑事という職に挑む日奈子の強さ。
王女が故の行動にハラハラさせられながらも、多くの刑事と共に凶悪な犯人を逮捕するために頑張る彼女を応援せずにはいられませんでした。
それと同時に芦原刑事の心労を思うと、こちらもまた応援せずにはいられませんでした。
人の心理とは不思議なものですね。
もしも続編があるのなら、また彼女の活躍を見てみたいと思います。
プリンセス刑事の活躍、お見事でした。




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2019.01.23(Wed) | 【か行】:喜多 喜久 | cm(0) | tb(0) |

マダラ 死を呼ぶ悪魔のアプリ / 喜多喜久



マダラ: 死を呼ぶ悪魔のアプリ (集英社文庫)

2018.9.25. / 株式会社 集英社



大学生三人が互いに殺し合うという事件が起きた。
彼らは「マダラ」というアプリをインストールしていたらしい。
警視庁捜査一課の刑事・安達は、他の刑事とは違う視点で捜査を続ける。
やがて、死を呼ぶアプリが爆発的に猛威を振るう。
人はこれに対抗出来るのか。



【Phase0 インストール】から始まる、この物語。
始めは、大学生たちが「マダラ」というアプリを起動したところから始まる。
それは、今の時代なら起こりうること。
スマートフォンやタブレットが普及し、数えきれないほどのアプリが存在している。
どんなきっかけで、どんなアプリに出会うかなんて誰も分からない。
もし、それが「死を呼ぶ悪魔のアプリ」だったら?
考えただけでも怖い。
現実に起こりうる可能性が視えるところが、更に怖さを加速させていく。
そして、伝番していく悪魔のアプリ。
一体、誰が、どういう意図で、これを作成したのか。
分からないから、怖い。
怖いから、続きが気になる。
そして、どんどん読み進めて行くと・・・本当に、怖かった。
最後に訪れるのは、一種の救いかどうか。
この物語は、今現在から分かれる、数多の未来の内のひとつなのかもしれないと思った。
まさに、スリルあるノンストップサスペンスの一冊だった。



2018.11.27(Tue) | 【か行】:喜多 喜久 | cm(0) | tb(0) |

「はじめまして」を3000回 / 喜多喜久



「はじめまして」を3000回 (幻冬舎単行本)

2018.6.20. / 株式会社 幻冬舎



俺の名は北原恭介。
高校二年生の時に同級生の牧野佑那から「くだん」という妖怪のことを聞かされた。
それから彼女と俺の奇妙でいびつな関係が始まったのだ。



このふたりの出会いは、本当に偶然で、そこから始まる一風変わった関係がどうなっていくのか、青春の一ページを温かな気持ちで見守る感じで読み進めて行きました。
ただ、章の中にある小見出しの奇妙さがとても気になっていました。
そしてもちろん、「くだん」の存在も。
恭介の視点で繰り広げられていく物語では、佑那の真意が分からずにとても不思議でいびつな感じがしていました。
何かが噛み合っていなくて、そこにあるのを推し量ることが出来なくて。
そして、恭介自身の気持ちの変化を感じ取りながら、彼と一緒に佑那に振り回されていました。
そんな二人の青春の一ページが、後半で大きく変化していきます。
それからは、もう涙が止まりませんでした。
読み終わってまた読み返すと、今度は佑那の気持ちももっと分かると思います。
そして表題の見事さも。
とても素敵な物語に出会えて、嬉しいです。
私にはふたりみたいな生き方は出来ないけれど、私も私の大切な人を大切に想って生きて行きたいと思いました。



2018.10.26(Fri) | 【か行】:喜多 喜久 | cm(0) | tb(0) |

推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ / 喜多喜久



推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

2018.5.22. / 株式会社 宝島社



新米航空管制官の藤宮つばさは、一人前の管制官になる為に、日々努力をしていた。
そんな中、同期の情報官・戸神大地と共に、空港で発生する様々なトラブルを解決していく。
つばさは、憧れの管制官だった叔母・真紀子が言っていた「管制官に一番必要なもの」を見つけることが出来るのか。



空港を舞台としたお仕事ミステリーです。
つばさの管制官としての仕事っぷり。
高川主幹という上司の存在の他にも、同じチームに所属する先輩たちの存在がつばさを色々と助けてくれています。
また、同期の大地はとても変わっていて、それがまた可愛い。
可愛いもの好きなんですよ。中世的な顔立ちでね。それでいて、めっちゃ頭が良いんですよ。だって、謎を解くのはいつも大地。
つばさだって負けていません。つばさは大地にヒントを与えている感じかな。
ミステリーというよりは、空港のお仕事を知ることが出来る要素が大きいように感じます。
私は、今までの人生で数える程しか飛行機に乗ったことはありませんが、その時にもそれぞれの空港でつばさたちのような空港スタッフが安全なフライトのためにこんなに頑張ってくれていたんだなと知ることが出来て、とても貴重な話を聞かせてもらったような気がしました。
まだまだ世の中には知らないことがいっぱいですね。
こうして、普段生活している裏で、どれだけの人に助けられているか。
本当にありがたいと思います。
私は、つばさのようには強くありませんが、私は私に出来ることをやって行きたいなと、前向きにさせてくれる一冊でした。




2018.07.21(Sat) | 【か行】:喜多 喜久 | cm(0) | tb(0) |

死香探偵 ――尊き死たちは気高く香る / 喜多喜久



死香探偵 - 尊き死たちは気高く香る

2018.1.25. / 中央公論新社


特殊清掃員として働いている桜庭潤平は、死者の香りを他の香りとして認識する特殊体質に悩まされていた。
そんな折、ある現場でイケメンの准教授・風間由人に出会う。
彼に特殊体質を知られた潤平は殺人現場に連れられて行く。
そこで、彼が嗅いだ香りが導き出すのは…



この発想は面白い。
一般的に忌避される死者の香りを、別の香りと感じる特殊体質。
彼の体質をとてつもなく愛する風間に出会ったことで、潤平の生活や考え方が変わっていく様がまた面白い。
風間の一本通った信念の強さ、その頭脳明晰なところ、それも凄いんだけどね。
潤平が誰にも相談出来なかった特殊体質と向き合うきっかけもくれたのではないでしょうか。
もちろん、副作用はあるのですが、それは読まれたら分かると思います。
風間と出会うことで、潤平はある意味救われたのでしょうね。
風間の信念の強さ、たまに見せる優しさも魅力的です。
二人のこれからも読みたいと思える、そんな作品でした。



落ち込む必要はないでしょう。時間とエネルギーの無駄です


我々の行動は関係ありません。悩んだところで何かが変わるわけでもない。他者のために心を痛めることは美徳だとされますが、一番大事なのは自分です。自分の心を守る。それを最優先すべきでしょう





2018.05.09(Wed) | 【か行】:喜多 喜久 | cm(0) | tb(0) |