ガリレオの苦悩
2011.10.10. / 株式会社 文藝春秋
「悪魔の手」と名乗る者が、警視庁に文書を送りつけて来た。
明らかに湯川教授を敵対視する悪魔の手の犯行。
次第にエスカレートしていくその犯行を、湯川は止めることが出来るのか!?
シリーズ第4弾。
内海薫と湯川の掛け合いがなんとも言えず面白い。
内海くん、頑張れ。
今回は5編の短編集。
その中には、湯川の恩師や友人たちも出てくる。
その上、湯川を名指しして犯行を重ねる「悪魔の手」も登場。
まさに、「ガリレオの苦悩」そのものだったのではないだろうか。
苦悩しながらも、科学を殺人に使う人間を許せない湯川が立ち向かう姿は凛々しくもありやるせなくもあった。
天才が故の苦悩というものだろうか。
彼の科学に対する真摯な姿勢は本当にかっこいいと思う。
今後もまた彼がどのように難事件を解決していくのかが楽しみでもあり、彼の人間関係がどう変化していくかも楽しみである。
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2018.05.28(Mon) | 【は行】:東野 圭吾 | cm(0) | tb(0) | ▲
予知夢
2003.8.10. / 株式会社 文藝春秋
16歳の少女のところに忍び込んだ男が、17年前には少女と一緒になる夢を見たという。
彼は予知夢を見たのだろうか。(『夢想る』)
現実ではありえないことが起こった時、またもや天才物理学者の湯川がその謎を解き明かす。
5編からなる短編集。シリーズ第2弾。
まだ少女が生まれてもない時から彼女と将来一緒になると夢見ていた男。
所謂「予知夢」というものなのだろうか…
そんな摩訶不思議な謎を、湯川がその独特の立ち居振る舞いで解き明かしていくのは、なんとも不思議な感じでした。
本作は、予知夢以外にも、一見超常現象的なものや霊的なものが関与しているのではないかと思われる事件が相次ぎます。
それをまた、湯川が解き明かすのだからビックリです。
中には、読んでも中々直ぐには理解出来なかったものもあります。
ひとえに私の理解力不足なのですが…悔しいです。
なんで、あんな不思議な現象の謎を解き明かせるのでしょう。
湯川の観察眼には恐れ入ります。
いやぁ、それにしても不思議だ。
最後の『予知る』の終わり方も…なんとも言えない余韻が残りました。
ようやくシリーズ第2弾を読むことが出来ました。
また折に触れて続編も読んでみたいです。
読むには、かなり頭に余裕がある時ではないと難しすぎてついていけないかもしれません。
次はどんな謎に出会えるのかな。
人間はみんな、何かに操られているんだよ
2017.08.05(Sat) | 【は行】:東野 圭吾 | cm(0) | tb(0) | ▲
探偵ガリレオ
2002.2.10. / 株式会社 文藝春秋
突然燃え上がった頭、ゾンビのデスマスク、心臓だけが腐った男、海水浴場での大爆発・・・
不可解極まりない事件が起こった時、警視庁捜査一課刑事の草薙が相談する相手がいる。
彼の友人である、帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学がこれらの事件を華麗に解決。
ガリレオシリーズ第一弾。
ようやく読むことが出来ました。
不可解な事件を湯川が科学的に解決していくその過程が、とても楽しかったです。
私個人としては第一章の「燃える もえる」が一番心に突き刺さりました。
湯川と草薙のやり取りも面白くて、連作ミステリーなので次々と新たな謎が登場するのも面白かったです。
シリーズ続編も、読んでみたいです。
2016.02.02(Tue) | 【は行】:東野 圭吾 | cm(0) | tb(0) | ▲
2006.06.01(Thu) | 【は行】:東野 圭吾 | cm(0) | tb(0) | ▲