FC2ブログ
最近読んだ本
本を読む人

蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

月別読破数
リンク
RSSフィード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
本・雑誌
682位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
和書
387位
アクセスランキングを見る>>


コメント
トラックバック
ブロとも申請フォーム

弥栄の烏 / 阿部智里



弥栄の烏 八咫烏シリーズ6

2017.7.30. / 株式会社 文藝春秋



山内に大地震が起こり、禁門の向こうから大猿が現れた。
山神と対峙することとなった奈月彦は失った記憶を求め奮闘する。
一方、参謀となった雪哉は、来るべき猿たちとの決戦の為にある作戦を練る。

シリーズ第6弾にして第一部完結。



遂に、第一部が完結です。
これは、前作の『玉依姫』とほぼ時を同じくしています。
八咫烏側からみた玉依姫という感じでした。
あの時には知りえなかった八咫烏たちの苦悩が描かれています。
それはもう、なんとも凄惨なものでした。
山神が現れてからの山内の変化も凄いものでした。
奈月彦や雪哉たちだけではなく、浜木綿や真赭の薄たちの葛藤も描かれています。
あの時、山内ではこんなことが起こっていたのですね。
そして、猿たちと八咫烏の最終決戦も凄まじいものでした。
物語の世界に誘われ、一気に読んでしまいました。
これで第一部完結ということですが、今後この山内がどうなっていくのか、奈月彦たちがどうなっていくのか、続刊を読むのを楽しみにしています。



子どもを生むことだけが、わたくし達の生きている意味ではありませんわ





スポンサーサイト



2018.07.16(Mon) | 【あ行】:阿部 智里 | cm(0) | tb(0) |

玉依姫 / 阿部智里



玉依姫 八咫烏シリーズ 5

2016.7.20. / 株式会社 文藝春秋



生贄伝説のある龍ヶ沼。
子どもだった母を連れて、祖母が飛び出した山内村。
女子高生の志帆はひとりで、母の実家を訪ねて恐ろしい儀式に巻き込まれる。
八咫烏たちの原点に迫るシリーズのエピソード0が今、紐解かれる。

シリーズ第5弾。



今回の主役は、現代世界の女子高生・志帆です。
山神と、猿と、烏たちが登場します。
山内と山内村との不思議な関係。
どうして、先代の金烏は100年前に禁門を閉ざしたのか。
山神と、猿たちと、八咫烏たちの関係は何なのか。
今回は雪哉たちは登場しません。
奈月彦と共に登場するのは大天狗です。
葛野志帆という女子高生を通して、山神たちの過去を少しずつ知って行きます。
志帆は強いな、と思いました。
あんな体験をして、でも自分の意思であのような行動をとって…
舞台が現代社会なので不思議な感じだったのですが、山神たちに起こった過去を知っていくことにより、八咫烏たちの山内の原点を知ることが出来ます。
まさに、エピソード0ですね。
今作で、八咫烏たちの原点を知ることが出来たので、今までの作品の背景にあるものが見えてきました。
新作ではどのような展開になるのか、楽しみです。



2017.10.12(Thu) | 【あ行】:阿部 智里 | cm(0) | tb(0) |

空棺の烏(くうかんのからす) / 阿部智里



空棺の烏

2015.7.30. / 株式会社 文藝春秋


八咫烏が統治する山内で、宗家の護衛を任されている山内衆。
その養成機関である勁草院に雪哉が入峰した。
雪哉と同期の生まれも育ちも違う少年たち。
過酷な勁草院での日々を乗り越えて行く彼らの成長を描く。

シリーズ第4弾。



日嗣の御子である奈月彦を守るため、遂に雪哉が勁草院に入りました。
勁草院で彼が出会うのは、平民の茂丸、大貴族の明留、下人の千早など様々な境遇の者たちです。
今作の各章には彼らの名前が冠され、勁草院での生活が展開していきます。
宮烏と山烏の確執や、若宮派と兄宮派の対立など、中々におどろおどろしい、突き刺さるような内容でした。
年端も行かない彼らがそれぞれ背負っているものの、なんと大きいこと。
一章ごとにドキドキするのですが、これまた最終章に向かって張り巡らされていた伏線が明らかになって行くところは、その緻密さに驚かされます。
うーん、凄い。
そしてまた前作から続く猿の脅威も今作でも続いていて、こちらもハラハラしました。
次回作がどんな展開になって行くのか、楽しみに読ませていただきたいと思います。



お互いに分からないことは分からないで構わないと思うんだ。無理に、分かった気になるよりも、その方がずっといい。理解できないってことが、自分の知らねえ世界に生きる八咫烏を馬鹿にする理由にはならねえんだと、弁えてさえいれば十分だ


力の使いどころを間違えるなと言っている


黒い面なんて、誰だって隠して当然だ。それ以上に、目に見える白い面を見て、付き合っていきたいと思えるかどうかなんじゃねえの





2017.04.07(Fri) | 【あ行】:阿部 智里 | cm(0) | tb(0) |

黄金の烏 / 阿部智里



黄金の烏

2014.7.20. / 株式会社 文藝春秋



八咫烏が統治する山内で仙人蓋と言う危険な薬が出回っていた。
それを追ってきた日嗣の御子は、雪哉を伴い独自の調査を行う。
その最中、ある村で村人を喰い尽した凶悪な大猿と出会う。

シリーズ第3弾。



第2弾でも登場した雪哉が再び登場します。
「真の金烏」とは何か…ついにその秘密も明らかになって、驚かされるばかりです。
今回は危険な薬の調査。
大猿はどこから現れたのか、様々な憶測が雪哉たちを翻弄しながらも物語は進んで行きます。
八咫烏というものの在り様についても少しずつ明らかにされていき、益々面白くなって来ました。
今回は大猿という強敵も登場して、ハラハラする場面も多かったです。
人の欲というのは恐ろしいもので、どこでどう道を間違えるか、それとも踏みとどまるか、難しいんでしょうね。
奈月彦が「真の金烏」として君臨するその日まで、この山内がどうなっていくのか、これからも楽しみに読ませていただきたいと思います。



2017.02.08(Wed) | 【あ行】:阿部 智里 | cm(0) | tb(0) |

烏は主を選ばない / 阿部智里



烏は主を選ばない

2013.7.10. / 株式会社 文藝春秋



北家の垂氷領郷主の次男・雪哉はぼんくらで有名だった。
ある事件をきっかけに、雪哉が朝廷の若宮の側仕えとして登用された。
跡継ぎ問題や、お后選びなどで暗雲立ち込める朝廷に飛び込んだ雪哉。
うつけと言われる若宮の周りには危険がいっぱいで・・・

シリーズ第2弾。




第1弾はお后選びの話でした。
これはその裏側とでも言いましょうか。
同時期に若宮の側仕えとして勤めた雪哉の話です。
前作を読んでいると、あの場面の裏側にはこんなことがあったのか・・・と思うようなところがいっぱいでした。
雪哉の幼いながらも賢しいところとか、若宮側からの后選びへの考え方とか、若宮の兄宮である長束との後継者争いとか、今回もてんこ盛りでした。
いやぁ、権力争いとはこうも恐ろしいものなのですよね。
人の心の薄暗いところを沢山見せられたように思います。
若宮の奈月彦に翻弄されながらも必死に勤めている雪哉は健気でとても心打たれました。
最後の最後には、そんな結果になろうとは・・・という感じだったのですが・・・
次巻はどんな話が展開されるのか、また楽しみに読ませてもらおうと思います。



2016.07.05(Tue) | 【あ行】:阿部 智里 | cm(0) | tb(0) |