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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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青くて痛くて脆い / 住野よる



青くて痛くて脆い

2018.3.2. / 株式会社KADOKAWA



僕の名前は田端楓。
大学生活が始まって出会った秋好寿乃との日々は、その後の僕を築く礎となった。
秋好と作った秘密結社「モアイ」。
それが形を変えていくことで、僕たちの関係も変わって行ったのだ。



本当に、題名通りだな、という物語でした。
もう読んでいて、痛くて痛くて。
田端くんが、変わってしまった「モアイ」に対してあるアプローチをしようとしたのが大学4年生の時。
途中までは、そのアプローチも半分は応援出来たのですが、途中から痛くて痛くて。
もう読んでいてしんどかったです。
青春時代だけでなく、これはずっと言える事なのでしょうね。
人と人が関わり合うこと。
自分の想い、相手の想い。
分かっているようで分かっていない。
結局は、皆自分本位なのだと。
最後の方は読むのが止まりませんでしたが、その分、痛さが増して行って本当に本当に痛かったです。
学生時代の出会いから学ぶこと、ありますよね。
学生時代は、そこが全てだと思っていたけれど、そうじゃないんですよね。
それは社会に出てからも一緒で。
自分が現在属している組織でのことが全てのように感じてしまうけれど、そうじゃないんですよね。
人との関係は本当に難しいなと思います。
私も、人と上手く付き合えないので、どちらかと言うと田端くんに近いかもしれません。
まるで自分を見ているようで、本当に痛かったです。
ただ、田端くんのような行動までは出来ないかな。
その点では、彼の行動力は凄いなと思いました。
何にせよ、何かしら行動をする時には、自分のことだけでなく相手のことも考えないと、傷付けてしまうことになるんですよね。
私も自分の行動を振り返ると多々ある事なので、今後、気を付けていきたいです。
始終、心にグサグサと突き刺さってくる一冊でした。



人見知りって能力なんだってよ


人と人の距離なんて一対一で決めるもんやと思うんすよ(中略)定型文にあてはめられても意味ないっつうか


それが田端さんが私に対して摑んでる、距離感なんやと思って、それって世の中で思われてるよりもずっと尊重されるべきことやと思うんですよ


距離感は、仲の良さとかそういうのともまた違う人の価値観、主義? そういうものやと思って





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2018.09.09(Sun) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |

か「」く「」し「ご「」と「 / 住野よる



か「」く「」し「」ご「」と「

2017.3.20. / 株式会社新潮社



人には言えない自分だけの不思議な力。
大それた力ではないけれど、この力によって最近君のことが気になるんだ…

5人の高校生がそれぞれに持っている「かくしごと」が絡み合いながら展開されていくもどかしくて切ない青春物語。



章ごとの題名が変わっているなと思いながら読み進めて行くと、なるほどと納得してしまうんだよね。
京、ミッキー、パラ、ヅカ、エル。
個性が光る彼らたちの青春物語は、もう読んでいてもどかしい。
特に、京。
ああ、でも彼だからこそなんだよね。
それぞれがそれぞれだからこその「かくしごと」なんだよね。
こんな力があったら、私も振り回されちゃうだろうなって思うよ。
高校2年生から描かれていくこの物語。
引き込まれてあっという間に読んでしまいました。
章ごとに主人公が入れ替わるのも面白いですよ。
青春って良いなぁ。キラキラだ。



人生なんてさ、やりたいことだけやっててもきっと時間足りないんだ、やりたくないことやってる時間なんてないさ





2018.02.15(Thu) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |

また、同じ夢を見ていた / 住野よる



また、同じ夢を見ていた

2016.2.21. / 株式会社双葉社



学校に友達の居ない小柳奈ノ花には、学校の外に不思議な友達が居た。
南さん、アバズレさん、おばあちゃん、そして彼女…
誰しも「人生をやり直したい」と思うことはあるだろう。
それぞれが抱えているものを胸に、奈ノ花と交流していく中で見つけたものとは。



「幸せとはなにか」――人それぞれの幸せの形を求めながら、やり直したい人生の中で綴られる不思議なやり取り。
手首に傷のある南さん。
何もかも諦めてしまったアバズレさん。
お菓子作りが上手なおばあちゃん。
しっぽが半分になった彼女。
私こと小柳奈ノ花は学校では友達が居ないんだけれど、彼女たちと交流する内に少しずつ変わって行く。
彼女が人生の先輩たちに教わったのは、幸せを選び取る力だったのかもしれない。
同じ夢を幾度となく繰り返し見ている、そんなこともあるだろう。
最後まで読むと、もう一度読み返したくなる、そんなお話。
二度目はまた違う風に物語が沁み込んでくることだろう。
「幸せとはなにか」ってふとした時に考える。
「人生やり直したい」っていうのは、弱った時に考える。
やり直せない人生だから、幸せを感じ取るアンテナを磨いておきたいものだ。
今、ここにある幸せに感謝を。



自分がここにいていいって、認めてもらえることだ


私の幸せは、ここに今、お父さんとお母さんがいてくれることです!


大好きなことに一生懸命になれる人だけが、本当に素敵なものを作れるんだよ


幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ


私は一緒に幸せを見つけられることが、友達や味方ということなんだと思ったからです。


今、私は幸せだったって、言えることだ


幸せは、あっちからやってくるものではなく。
こっちから、選んで手にするものだから。





2017.08.21(Mon) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |

よるのばけもの / 住野よる



よるのばけもの

2016.12.11. / 株式会社双葉社



「夜になると、僕は化け物になる。」
――六つの足に八つの目玉の黒い化け物になる少年・安達は、夜の学校でクラスメイトの矢野に出会う。
昼の学校と夜の学校。
二人の交流の仕方は全く違うものだった。



読んでいて、苦しくなる内容でした。
中学生の彼らはとても難しい人間関係の中で学校生活を送っています。
矢野さんは、昼の学校ではいじめられています。
安達くんは、昼の学校と夜の学校で彼女への接し方が違います。
一体どっちが本当の彼なんでしょう。
彼の視点から見る矢野さんの言動。
彼女と夜の学校で交流していく中で知って行くもの。
矢野さんの見えている世界、安達くんが見ている世界。
中学生という微妙な年頃の、危ない均衡の中で成り立っている人間関係は、こうして読んでいても怖いです。
自分が中学生の頃はどうだったかな、と思うけれど、やっぱりそれなりに難しい均衡の中で生活していたように思い出されます。
最後の最後に、彼がとった行動に拍手を送りたいです。
安達くんが夜な夜な変身するあの真っ黒い化け物は、誰しも心に抱いている化け物の現身だったのかもしれませんね。



2017.08.11(Fri) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |

君の膵臓をたべたい / 住野よる



君の膵臓をたべたい

2015.6.21. / 株式会社双葉社



「君の膵臓を食べたい」――ある日の放課後、僕はクラスメイトの山内桜良からそう告白された。
僕がある一冊の文庫本を見つけたところから、僕と彼女の不思議な関係が始まったんだ。

2016年本屋大賞第2位受賞作。



これが著者のデビュー作です。凄い。
もうタイトルからしてぶっ飛んでます。
気になって気になって気になって…ようやく読めました。
もうね、ラストに向かって涙が止まらないですよ。
途中でも読み返して、読み返して。
【僕】の視点から語られる彼女との話。
生きることの大切さ、前向きな思い、日常の有難さ、人としての強さ、そして弱さ。
僕と彼女の青春の1ページはそれはそれはとても濃いもので。
楽しいことばかりではないけれど、かけがえのない時間。
ハラハラしてドキドキして、切なくて悲しくて応援したくて。
こんな人間関係もあるんですよね。
ふたりの言葉の掛け合いも何とも言えず面白くて。
「生」と「死」を見つめて、それでも尚「日常」を生きていくことの大切さと難しさ。
何度でも読み返したくなる作品です。



君の膵臓を食べたい


大切なのは、人からの評価じゃなくて中身。


偶然じゃない。私達は、皆、自分で選んでここに来たの。(中略)君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は、自分の意思で出会ったんだよ


きっと誰かと心を通わせること。そのものを指して、生きるって呼ぶんだよ


怖がらなくてもいいよ。何があっても、人と人はうまくやっていけるはずだからね。





2016.08.18(Thu) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |