赤川次郎さんの
『幽霊愛好会』
を読みました。
宇野と夕子が訪れているその時に、屋敷で殺人が起きた。
犯人は、この中にしいるとしか考えられないが、犯人だとは思えない。
そこで夕子たちは、現代的降霊術により、死者を呼び出した。(『幽霊愛好会』)
他五編の計六編からなる連作長篇推理。
幽霊シリーズ第3弾です。
宇野警部の視点で書かれているのが読んでいて面白いです。
四十がらみの宇野警部も、女子大生で名探偵の永井夕子も、大食漢で力持ちの原田刑事もみんな個性が光っていて面白い!!
「名探偵の子守唄」では遊園地で赤ちゃんを託された宇野のオロオロ具合とかが可愛かったですw
「青ひげよ、我に帰れ」では週刊誌を見てオロオロする宇野とか、がまた面白いw
「赤い靴はいてた女の子」では過去と現在でふたつの謎が出るけれど、どっちも面白い。
「コウノトリは本日休業」はちょっとせつなかったかなぁ。
「殺された死体」は政治の黒いところを見せてくれた気がします。
「幽霊愛好会」では面白い降霊術が見れました。
以上の六話からなる連作長篇推理でしたけど、どれも面白いし、どこから読んでも面白いと思いますw
全体を通して、宇野の夕子に惚れてる具合が一番面白いんですけどね。
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赤川次郎さんの
『三毛猫ホームズのクリスマス』
を読みました。
クリスマス・イヴの夜、全寮制の女子高に来た片山義太郎一行。
大学時代の親友の頼みで、警備員の代理として泊まり込みに来たのだ。
しかし深夜、寮の中で殺人事件と自殺未遂が起こり・・・(『三毛猫ホームズのクリスマス』)
表題作ほか四編収録。
久しぶりに三毛猫シリーズを読みました。
短編集でいつもより更に読みやすかったです。
片山に、晴美に、石津にホームズ。
相変わらずの4人(!?)組が事件を紐解いていくのは、読んでいて楽しかったです。
『三毛猫ホームズの飛び石連休』では、栗原に頼まれて「葬式」に来たら、劇だったり。
『三毛猫ホームズの子守歌』では、エリート会社員と妻の家庭で事件が起きたり。
『三毛猫ホームズの離婚相談』では、デパートでの出会いから離婚の相談になったり。
『三毛猫ホームズの通勤地獄』では、片山が痴漢に間違われたところから若社長との出会いがあったり。
それぞれがそれぞれ違っていて、面白かったです。
やっぱりホームズはすごい!!
そしてそのヒントに気付く片山も実はすごいと思うのです。
2011.01.20(Thu) | 【赤川次郎】:三毛猫ホームズ | cm(0) | tb(0) | ▲