
華麗なる探偵たち (徳間文庫)
【あらすじ】
鈴本芳子、20歳。
父の遺産を狙った叔父夫婦にはめられて、精神病棟にいれられたのだ。
そこで出会った、シャーロック・ホームズや、ダルタニアンたちの力を借りて、真相を探る。(「英雄たちの挨拶」より)
他、5編収録。
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2011.07.21(Thu) | 【赤川次郎】:華麗なる探偵たち | cm(0) | tb(1) | ▲
赤川次郎さんの
『ウェディングドレスはお待ちかね』
を読みました。
南条家の令嬢、麗子は結婚式を間近に控えていた。
そんな彼女は謎の女から「結婚はやめなさい。ハネムーンからの帰り道は棺の中ですよ。」と言われる。
不安を感じた母は、麗子の双子の妹で<暗黒通り>のボス・美知に相談しに行くのだが。
南条姉妹シリーズの第一弾です。
おっとりしたお嬢様の麗子に、喧嘩の強い美知、すごく過保護な母の華代に、どっしりとしたお手伝いの春子、他にも色々面白いキャラが出てきて、スピード満点のお話でした。
麗子と美知が入れ替わって、お互いに色々事件があって。
笹野に大岡にケンにと男性陣も色々。
人って、いつ開花するかわからないものですね。
麗子は美知の代わりをしてから一気に花開いた感じです。
その変わっていく様を見るのも楽しかったです。
事件の真相に近づくのもですが、双子のそれぞれの淡い想いがどういう結末を迎えるのかも、楽しかったです。
シリーズが続くようなので、続きも楽しみです。
2011.07.14(Thu) | 【赤川次郎】:南条姉妹 | cm(0) | tb(0) | ▲
赤川次郎さんの
『吸血鬼ブランドはお好き?』
を読みました。
ファッションデザイナーの卵の麻乃は、先生に認められず悩んでいた。
そんな折、マントをまとった男性を見つけ、吸血鬼ブランドのデザインを思いつく。
数日後、突然解雇された彼女にエリカたちが遭遇する。(『吸血鬼ブランドはお好き?』)
他、2編収録。
怪しいなと思ってたら、やっぱりあの人が怪しかったーー。
話の最後に犯人が分かった時の高揚感がたまりません。
そんな楽しみも感じさせてくれる吸血鬼シリーズ、本当に楽しかったです。
表題作も面白かったけれど、魔女の子孫が魔女狩りにあう『吸血鬼は魔女狩りの季節』や、
同級生が次々と死んでいく『吸血鬼円舞曲』もちょっと怖くて面白かったです。
甘い誘惑には、悲しい結末がついてきたりするものです。得るものがあれば、失うものもあるんですよね。
挿絵がひだかなみさんに替ってから、私の中のクロロックさんが益々若返って恰好良くなりました。
もちろん、今までのクロロックさんも渋くて好きですけどね。
とにもかくにも、スピード感があって、楽しく読める吸血鬼シリーズは楽しいなぁって思います。
2011.07.13(Wed) | 【赤川次郎】:吸血鬼 | cm(0) | tb(0) | ▲
赤川次郎さんの
『やり過ごした殺人』
を読みました。
大泥棒の母親、殺し屋の長男、弁護士の次男、詐欺師の長女、刑事の末っ子の早川一家を狙う敵が登場。
長男の克己のところにきた謎の依頼、母親の香代子の店は爆破されたりと、早川家の周りで事件が起こる。
次男の圭介の妻(妊娠7カ月)が誘拐されたことにより、事件はさらにスピードを増す。
末っ子の正実の実直さが可愛くて、次男の圭介は家族のことをいつも考えていて、長男の克己はクールで、長女の美香は自由で、全てを包み込む大泥棒の香代子が家族の中心で・・・と、とんでもない一家だけど、とっても結束は強くて、そこが素敵だなって思いました。
今回は、リル子の自由さとかもなかなか笑わせてもらいました。
各章ごとにドキドキして、次がどうなるのかと思いながら、あっという間に最後まで読むことができました。
いやぁ、本当に面白かった。
色々複雑に絡み合ってるところが、読んでいる側からしたらもどかしくて、全部が解けた時のスッキリさと言ったら、気持のよいものでした。
2011.07.02(Sat) | 【赤川次郎】:早川一家 | cm(0) | tb(0) | ▲