異世界で婚活はじめました (レジーナブックス)
【満足度】★★★★★

【あらすじ】

２６歳ＯＬの長谷川結花は３年付き合った婚約者に突然別れを切り出された。
失意と憤りにさいなまれた彼女はいつの間にか異世界に居た。
婚約者を見返すために異世界でメイドとして婚活を始めた彼女を待っていたのは、上司となった魔術師長の元での多忙な日々だった。
果たして彼女は無事婚活を成功させることが出来るのか！？

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【心に残った言葉】

ユカは、俺のものだ。俺のものに手を出すということが、どういうことなのか。お前もこの国に生まれた者ならば理解できるな？

何となく自分以外の人に悪口を言われるのは気分が良くなかった

俺のモノに手を出すな

そんなつまらん理由で恋人を辞めるなどと言うなよ

もう逃がしてやれそうもない

自分がしたことは自分の身にいずれは返ってくる

何かあれば俺も相談にのるから

普段は触ることのない弟の頭を、少し背伸びしてポンポンと叩いた。

【感想】

初っ端から中々に重い話題。そんなんされたら、もう立ち直れないよー、って感じ。
なのに結花は強い。本当に。
異世界に飛ばされたのに、そこで新たな出会いを求めて頑張る。凄いよ。
魔術師長レイナード・ロゼフィンの部屋付きメイドになってからも凄い。逞しいわぁ。
逞しく前向きで頑張り屋さん、そんな女性になりたいな。
日向ろこさんのイラストもまた、素敵なんだよー。


【発行日】２０１３．３．１３．

【発行所】株式会社アルファポリス

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三毛猫ホームズの黄昏ホテル (角川文庫)
【満足度】★★★★☆

【あらすじ】

閉館を迎える＜ホテル金倉＞から、一週間無料宿泊出来るという招待状が届く。
そこに集められたのは、１０年前の惨劇に居合わせた面々だった。
１０年前の惨劇・・・それはピアノ演奏中の金倉の一人娘の身に起こったものだった。

ホテル最後の大晦日、幕は再び開かれる。

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【感想】

過去と現在の事件がどんな風に繋がって行くのか。
色々想像するけれど、裏をかかれ、やられたー、って思った。
集められた人々それぞれの時の流れの中で、変わるものと変わらないものと。
いろんな恋愛の形があるけれど、強すぎる束縛するような恋愛は相手を追い詰めるのだなぁと改めて教えられた。
その加減って本当に難しいよね。
お互いを思いやりながら幸せな時間を積み重ねていけられるのが一番素敵なんだろうなぁ。


【発行日】１９９３．１２．２０．

【発行所】株式会社　光文社

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雨ニモマケズ
【満足度】★★★★★

【あらすじ】

雨ニモマケズ　風ニモマケズ・・・

宮沢賢治さんの有名な詩を、司修さんの素敵なイラストでほっこりと。

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【心に残った言葉】

丈夫ナカラダヲモチ

欲ハナク

アラユルコトヲ　ジブンヲカンジョウニ入レズ

ヨクミキキシ　ワカリ

ヒデリノトキハ　ナミダヲナガシ

ソウイウモノニ　ワタシハナリタイ

【感想】

言わずと知れた宮沢賢治さんのあの有名な詩。
司修さんのイラストが何とも言えず、くすっと笑ってしまうし、優しい気持ちにさせられる。
イラストの中に隠れている文章を探すのも楽しかった。
１ページだけあった象さんの絵が可愛かったけれど、やっぱり一番印象的なのは最後のページかな。


【発行日】２０１２．９．

【発行所】株式会社偕成社

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第四の男 (講談社ノベルス)
【満足度】★★★★★

【あらすじ】

櫻藍女子学院の生徒が誘拐された！
・・・と思ったら、未遂事件だった。
でも、そこに過去の殺人事件が絡まってきて・・・

現在と過去が交差する、三つの事件の真相はいかに！？

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【感想】

今回も面白かった。もう、くすくす笑いながら読んでしまった。
春分の日に読み始めたんだけれど、作中に春分の日が出てくるから、もう運命感じちゃったよね。
相変わらずミリヤとユリにやりこまれる石崎さんが面白い。
斉藤刑事もカッコイイし。あ、女性ですよ。キャリアウーマン。もう石崎さんと上手いこと行ったら良いのに、とかいつも思ってしまう。
今回の謎解きは、何となく分かったからそれも嬉しかった。
いつもは分からないんだよね。
真相は、私の予想の斜め上だったけれど、楽しませてもらいました。ありがとうございました。
次も楽しみだなぁ。


【発行日】２０１１．１．７．

【発行所】株式会社講談社

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無言歌 (新潮文庫)
【満足度】★★★☆☆

【あらすじ】

柳原利明、５６歳。大学教授。
彼の娘の結婚式の日から、彼の家族に起こる様々な恋愛模様。
それは必然か、偶然か・・・
それぞれの糸が複雑に絡み合い、終結へと向かって行く。

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【感想】

本当、もう、恋愛の色々なドロドロがめっちゃめっちゃ出てきてて、凄いなぁ、というか怖いなぁ、と言うか。
恋愛は人を変えるのね。怖いわね。
もうね、そこもか、そこもか、って感じ。どんどん出てくる。芋づる式。
「あき子」と「あき子」。もう皆若い人が好きなのね。本当にね。若い人がね。
ドロドロよりも楽しい恋愛がしたいなぁ・・・


【発行日】２００６．７．２０．

【発行所】株式会社新潮社

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メモリアノイズの流転現象 (ノン・ノベル)
【満足度】★★★★☆

【あらすじ】

私立探偵の早見壬敦は、杜名賀家の離婚問題の調査を依頼された。
調査で立ち寄った禿猿山で出会った不思議な人物。
そこに２０年前に杜名賀家で起こった悲劇の影が見え隠れし・・・

ソウルドロップシリーズ、第２弾。

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【心に残った言葉】

もしもこの世で、最も悪い者がいるとしたら、そいつは自分が知ってることや持っているものを、誰にも、何にも分け与えようとはしない奴だろう

魂に落とされた一滴というようなものが、人間を、生命を決定している

【感想】

ようやく読めた第２弾。
新しい登場人物の早見壬敦氏が何ともカッコイイというか、凄いと言うか。
ペイパーカットが狙っている「生命と同価値のもの（キャビネッセンス）」の不思議な力を見せられた感じ。
私のキャビネッセンスは何だろう、って考える。
レイズィ・ノイズも凄い。
これからどうなって行くのかな。早く続きが読みたいな。


【発行日】平成１７年１０月２０日

【発行所】祥伝社

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普通のOLがトリップしたらどうなる、こうなる (レジーナブックス)
【満足度】★★★★★

【あらすじ】

世良綾子、２４歳、OL。ある朝気が付いたら異世界に来ちゃってた！
助けてくれた宿屋の夫婦の元でいつしか働くようになった綾子。
ここでは日本では当たり前のサービスが大当たり！
そんな折、ある一人の男性客と出会い・・・

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【心に残った言葉】

俺が望むのは、これまでも、そしてこれからも、お前だけだ。

女の人は、男の人よりも強くなれるときがあるんですよ？

娘の幸せを願わない親なんていないだろう？

【感想】

アラサーOLが異世界で奮闘するって、もうね、本当、応援にも力が入るってもんですよ。
しかも、特に特化した能力とか異能の力を使う訳でも無く、日本ではごく普通の知識をフル活用して異世界で生きていくって言うその強さが、本当にかっこよくて。
前向きさとか、ひたむきさとか、時々見え隠れする強さとか。
こんな強い女性になりたいなぁ、と思うのです。
んでもって、メルさんとの出会いもこれまた凄くて。凄いと言うか、もう、全力で応援したくなるというか。
日向ろこさんのイラストも本当に素敵で、頭の中の世界を広げてくれる感じで。
本当、一気に読んじゃいました。楽しかったー！
続編があるそうなので楽しみです。


【発行日】２０１３．１１．３０．

【発行所】株式会社アルファポリス

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路地裏の吸血鬼 (コバルト文庫)
【満足度】★★★☆☆

【あらすじ】

クロロックのドイツ出張に同行することになったエリカ。
ドイツ行きの飛行機の中で知り合いのK大演劇部の田口と会った。
ドイツに着いてから田口と別れたエリカたちだったが、そこに国際的な強盗団の首領＜死神＞の影が見え隠れし…（「吸血鬼の出張手当」）

他、２編収録。

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【感想】

表題作の「路地裏の吸血鬼」は、人の黒い所が見えて何とも言えない気持ちになった。吸血鬼よりも欲にまみれた人間の方がよっぽど怖いし残虐だ。
「吸血鬼の人生相談所」でのクロロックの活躍は流石だった。みんな色んな悩みを抱えているんだなぁ。怨念、思念…物にも場所にもそんなものが宿っているって考えたら、自分の身の回りのモノとか場所のこととか改めて考えるよね。
「吸血鬼の出張手当」ではクロロックの故郷のドイツに行く。エリカ、英語が話せるって凄いわ。やっぱり今のご時世外国語が話せるって強いねぇ。
全編を通してひだかなみさんのイラストが可愛らしくてかっこよくてなんだかほっとする感じに彩を与えてくださってて素敵。
涼子さんのクロロックへの愛が本当に凄くて。良い夫婦ですなぁ。


【発行日】２０１４．７．１０．

【発行所】株式会社　集英社

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悪戯王子と猫の物語 (講談社文庫)
【満足度】★★☆☆☆

【あらすじ】

ささきすばるさんの不思議で綺麗なイラストと共に綴られる何とも言えない不思議な話たち。

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【感想】

森博嗣さんの小説は理論的で何とも言えない不思議な感じで好きなのですが、初めて読んだ絵本シリーズに当てはまるこの本も何とも言えない森さんワールドなんだなぁ、と思いました。
ささきすばるさんのイラストが不思議で綺麗でこれまた何とも言えない不思議ワールドを展開されていました。
内容は私には難しかったかなぁ。


【発行日】２００２．１０．１５．

【発行所】株式会社講談社

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小説 星守る犬 (双葉文庫)
【満足度】：★★★★☆

【あらすじ】

身元不明の男性の白骨遺体と共に白骨化した犬の死体が見つかった。
男性は死後一年以上、犬は死後三か月が経過。
このことが意味することとは・・・

村上たかしの漫画を小説化。

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【心に残った言葉】

一緒に暮らしたいちばん好きな人と別れるときにだけ、ぼくらは泣くんだ。

……ありがとう……

だって、約束だもの。ずっと一緒にいるって。

【感想】

犬のハッピーの目線で語られるおとうさんとの物語。
犬の目線というのが何とも切なくて愛しくて可愛くて。
本当に何とも言えない気持ちになりました。
最後は涙。本当、涙。
大事に、大事に、幸せを感じながら生きたいな。

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