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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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ハケンアニメ! / 辻村深月



ハケンアニメ!

2014.8.22. / 株式会社マガジンハウス



進化を続けるアニメ業界。
その中で今期の「覇権」を巡って熾烈な戦いが繰り広げられている。
これは、アニメ業界に携わる様々な人たちのアニメに対する熱い情熱を描いた一冊。
読んだらきっとアニメを見る視点が変わるはず。

2015年本屋大賞第3位受賞作。




3人の女性を中心に展開されていく4つの話。
三者三様の仕事模様が描かれているのも面白い。
更に、別々に章立てられた3つの話が実は繋がっていると言うのも読んでいてドキドキした。
アニメにかける情熱というのが凄くて、読めば読むほどアニメが見たくなる。
3人の女性に対して3人の男性が出てきたりするのだけれど、その関係性も三者三様で面白い。
一章ごとに感動する場面が盛り込まれていて、最期の方は一緒に走り切った爽快感と達成感を味わせてもらった。
感動した。
アニメが見たくなった。
情熱を持って、信念を持って、その仕事が好きで頑張っている、踏ん張っている、そんな彼女たちの姿は本当にキラキラと輝いていて眩しかった。
「覇権アニメ」という言葉は初めて聞いたけれど、確かに今の時代ではあるのかもしれない。
アニメは本当に凄い。
これから見る時には今までと違った視点で見れると思う。
読んで良かった。面白い話をありがとうございました。



――生きろ。君を絶望させられるのは、世界で君ひとりだけ。


現実を生き延びるには、結局、自分の心を強く保つしかないんだよ。


だってあなたは、私にとってのアニメそのもの。憧れと尊敬のすべてだから。


名前をください


神様。
私に、アニメをありがとう。


リアル以外の場所も豊かに(中略)深く、土壌が耕されてるっていうか


これは、私の仕事だ。





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2016.06.28(Tue) | 【た行】:辻村 深月 | cm(0) | tb(0) |

サラバ! 下 / 西加奈子



サラバ! 下

2014.11.3. / 株式会社小学館



歩の成長と共に、社会にも色々な変化が訪れる。
圷家の面々がそれぞれの道を歩き出した。
抗いたくても抗えない大きな流れの中で、自分なりの選択をしてきた彼らの行き着いた先は・・・

第152回直木賞受賞&2015年本屋大賞第2位受賞。



これは、上巻よりも更に勢いを増してきた感じ。
人生思うようには行かないんだとまざまざと見せつけられる。
良いこともあれば悪いこともある。
抗いたくても抗えない事柄も襲ってくる。
そんな中、どんな選択をするか。
歩の人生に沿いながら、その所々で彼の目線を通して社会に起こったことを垣間見た気がした。
自分の記憶にも重なる部分がある。
自分はどんな選択をしてきただろうか。
自分ならどんな選択をするだろうか。
最後に待ち受けていたのは、彼らが辿ってきた道筋の中に見えた光だった。
ラストに向かって読みながら鳥肌が立った。
自分の人生の中にある大事なもの・・・それを大事にしていきたいと改めて思った一冊だった。

あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。


芯を持ちなさい


過去の僕と、今の僕は、はっきりと繋がっていた。





2016.06.24(Fri) | 【な行】:西 加奈子 | cm(0) | tb(0) |

サラバ! 上 / 西加奈子



サラバ! 上

2014.11.3. / 株式会社小学館



僕、圷歩はイランで生を受けた。
優しい父親、自由奔放な母親、一風変わった姉と共に過ごす僕の人生。
イラン、大阪、エジプト・・・そして再び大阪と引っ越しを繰り返す度に変わって行く彼と彼の周りの人たちを描く。

第152回直木賞受賞&2015年本屋大賞第2位受賞。



何というか、「凄いな」のひと言に尽きる。
登場人物たちのキャラが濃い。本当に凄く、濃い。
歩もその徹底した受け身態勢は凄いのだけれど、母の奈緒子と姉の貴子が凄すぎる。
イランやエジプトと言った海外での暮らしもその実情を事細かに伝えていて凄いのだけれど、その中での家族の有り様もこれまた凄い。
上巻では、歩がこの世に生まれ落ちた瞬間から高校生までを描いているのだが、本当に何というか・・・濃い。
私にとっては、エジプトでの友人ヤコブとの話がキラキラと入ってきて一番好きかな。
歩はまだまだ高校生。
下巻では、これからの彼の人生が描かれていくので、それも楽しみにしたい。

僕はそのとき、生まれて初めて、自分以外の人のことで祈りをささげた。


今俺がおる世界以外にも、世界があるって思える。


自分のしたいこととか思いに、嘘つかずにおるのって、難しいやろ。





2016.06.24(Fri) | 【な行】:西 加奈子 | cm(0) | tb(0) |

アルパカ探偵、街をゆく / 喜多喜久



アルパカ探偵、街を行く

平成28年4月15日 / 株式会社幻冬舎



比久奈市内で囁かれている、都市伝説。
悩みを抱えて街を歩いていると、どこからともなく颯爽と現れて謎を解いてくれるアルパカ探偵がいるという。
聖夜の幽霊、奇跡の猫の存在、少年たちの絆、夫婦の絆、少女の想い・・・
アルパカ探偵に解かれた謎の先には、悲しいながらも優しい真実があった。



あの可愛いアルパカが探偵ってだけでも不思議なのに、傍らに控える謎の黒ローブの人物がこれまた対照的に不思議な感じを与えていて何とも言えない気持ちになりました。
ここで解かれる5つの謎は、どれも違うのだけれど、アルパカ探偵に解かれた後に、ストンと腑に落ちるような、それでいて、ほっこりと温かい気持ちが残るような謎たちでした。
私としては、第3話と第4話が結構泣けて、ジーンとしました。
アルパカ探偵ランスロットの品のある喋り方も不思議な感じよりも、納得と言う感じで。
人が人のことを想う形は色々なんだなって思いました。
読み終わったら、なんだか心にほんわりとしたものが残っている一冊でした。




2016.06.21(Tue) | 【か行】:喜多 喜久 | cm(0) | tb(0) |

烏に単は似合わない / 阿部智里



烏に単は似合わない

2012.6.25. / 株式会社 文藝春秋



八咫烏が支配する世界。
「日嗣の御子(ひつぎのみこ)」と言われる宗家の若君の后選びの為に集められた、四大貴族の姫君たち。
四季の名前を冠された四人の姫君たちの闘いが始まった。
果たして后に選ばれるのはどの姫なのか。

和製ファンタジーの「八咫烏シリーズ」第1弾。



四季折々の特徴を捉えた個性豊かな姫君たち。
后選びの為に集められて、春から始まり四季を巡って再び春へ。
折々で起こる様々な事件。
春殿のあせび、夏殿の浜木綿、秋殿の真赭の薄、冬殿の白珠。
豪華絢爛たる姫君たちの闘いが、これまた何とも言えず恐ろしくて。
最後の最後まで目が離せなくて、最後の最後にしてやられた感が満載で、とっても面白かったです。
頁をめくればめくるほど、引き込まれていく世界観。
読み終わってからもう一度読みたくなる、そんな物語でした。
シリーズはまだ続いているとのことで、次巻も楽しみです。

好きだと言ってくれたから、もう、怖いものなんてありません。


冬などは辛いだろうに、弱音は吐かない。心強い伴侶がいるから、平気なのだと言っていた。


自分の意思を無視されることと、どうせ無理だと諦めることは、天と地ほどに違うのだ


ありようが異なる二つのものを、どうして比べられるというのか。





2016.06.17(Fri) | 【あ行】:阿部 智里 | cm(0) | tb(0) |

三毛猫ホームズの心中海岸 / 赤川次郎



三毛猫ホームズの心中海岸

平成13年5月25日 / 株式会社角川書店



男女の心中死体が見つかった。
ところが、女性の身元が判明しない。
そんな中、次々と起こる事件。
そして、事件に関係していた大財閥の娘が片山に恋しているようだが・・・

シリーズ第24弾。



題名通りと言いますか、最後は何とも切なくてやるせない思いになりました。
読んで行く中で次々と起こる事件。
どう繋がって行くか分からない中、色んな寂しい人の心を垣間見て、何とも言えない気持ちになったり、人の優しさにジーンとしたり。
片山の恋の行方も気になったり。
石津の意外な一面が見えたり。
ああ、やるせない。本当にやるせないとしか言いようがないです。
恋愛って難しい。

君を連れて行って、危険な目に遭わせることになったら、逃げられるより悪いからね。


人は誰か信じられる人間、心から頼れる相手を持っていれば、決して自分を粗末にしないものです。


自分をもっと大切にしてくれるまで、代わりに大切にしたいと思っています。





2016.06.16(Thu) | 【赤川次郎】:三毛猫ホームズ | cm(0) | tb(0) |

花想空間の宴 ―華術師 宮籠彩人の謎解き― / 篠原美季



花想空間の宴: 華術師 宮籠彩人の謎解き

平成27年11月1日 / 株式会社 新潮社



菊をテーマとした茶事が開催された。
その後、殺人事件が起こり、なんと彩人が容疑者の一人に挙げられたのだ。
更に、編集者の立花は行方知れずになる。
サユリから届けられた花は大量の菊と一本のある花。
華術師の知られざる一面が、ついに明らかになる。

シリーズ第3弾。




物語が大きく動いたような、そんな印象を受けました。
いつも煩いくらいにまとわりついている立花くんが居ないとなると、物足りなくて。
茶事と言うものの奥深さを、色々と感じさせられたり。
サユリさんの存在とか、華術師のなんたるかが明らかになった時には、とても不思議な感じでいて、今までの出来事にストンと納得したり。
花の持つ力、というものを感じたり。
うーん、奥深いですね。
これからどうなって行くんだろう。
今後が楽しみです。



2016.06.15(Wed) | 【さ行】:篠原 美季 | cm(0) | tb(0) |

5分で読める! ひと駅ストーリー 「食」の話 / 編:『このミステリーがすごい!』編集部



5分で読める! ひと駅ストーリー 食の話

2015.10.20. / 株式会社 宝島社



「食」にまつわるショートショート・アンソロジー。
『このミステリーがすごい!』大賞作家、日本ラブストーリー大賞作家、『このライトノベルがすごい!』大賞作家たちが紡ぐ世界は多種多様。
37編、それぞれが違ってそれぞれが面白い。
ほっこりしたり、ゾワッとしたり、切なくなったり、くすっと笑えたり、色んな物語を堪能できます。



初めてこんなに沢山の作家さんの作品が一堂に会しているのを読みました。
うーん、面白い。
でも、知らない作家さんがほとんどで、その世界に入り込めたり入り込めなかったり。
美味しそうな話ばかりかと思ったらそうじゃないんですよね。
ホラーみたいなのや、SFみたいなのもありました。
もちろん、恋愛小説っぽいのも。
そんな中、やっぱりミステリーだから最後にオチがあったりして、そこは凄いなぁと思うんです。
だって、どれも本当にショートショートの話で。
まさに題名通り5分で読める感じです。私の場合はもうちょっと読むのに時間がかかったかな。
若い作家さんが多いのもビックリしました。
ここで面白かったと感じた作家さんはもちろん、メモしました。
その作家さんたちの他の話も読んでみたいなぁ。
色んな作家さんを知る扉としても良いかもしれません。
この他にも色んなテーマで書かれているシリーズがあるので、機会があれば読んでみたいです。


とても哀しいのに、辛いのに、悔しいのに、腹が減るんです。自分はそれが許せなくって


他人が聞いたらどう思うかは知らないが、なんだかそれは最高にロマンティックな殺し文句のように、私には聞こえた。


店長はニタリと笑うと、首をすくめた。私もニタリと笑う。


「……この味です」



2016.06.13(Mon) | 【その他】:いろいろ | cm(0) | tb(0) |

神の時空 ―貴船の沢鬼― (かみのとき ―きぶねのさわおに―) / 高田崇史



神の時空 ―貴船の沢鬼―

2014.12.3. / 株式会社講談社



京都で奇怪な連続殺人事件が発生した。
犯人は般若や鬼のような形相をしていたと言う。
死人を生き返らせる術の為に貴船を訪れた辻曲姉妹たちは、川が汚染されていることに気付く。
宇治の橋姫伝説、貴船や鞍馬の神々の物語が今、明らかに。

シリーズ第3弾。



今度は、時系列が第1弾の後に戻って来ていました。
摩季を救うために、辻曲兄妹と、陽一くんが行動を開始。
宇治の橋姫伝説は良く聞くことがある話だけれど、今回の話を読んで行くと、自分が知っていることとは違う側面からの神々の物語を知ることが出来て、とても興味深かったです。
死人を蘇らせる、という術はひとつだけじゃなくて色々あるんですよね。
また、連続殺人事件と般若や鬼の形相をした犯人だけでなく、その奥に隠された人間関係も面白かったです。
神々の時代の話も、伝えられているものの裏を知れば、それはそこには恐ろしい人間模様があるんですよね。
どうか、貴船の神々が安らかに過ごされますように、とは祈らずにはいられません。
心が顔に出る。見えるものが全てではない。
私たちが普段見えているものは、本当に世界のほんのほんの一部なんでしょうね。
まだまだシリーズが続いているので、摩季がどうなるかの物語を楽しみにしながら、次はどんな神々の話に出会えるのかも楽しみにして読みたいです。


さむしろに衣片敷き今宵もや
  我を待つらむ宇治の橋姫


ちはやぶる宇治の橋守汝をしぞ
  あはれとは思ふ年の経ぬれば


奴らの方が本当の鬼だったのではないのか




2016.06.08(Wed) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 / 西尾維新



美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星

2015.10.20. / 株式会社 講談社



私立指輪学園中等部二年、瞳島眉美。
10年前に一度だけ見た星を探し続けている彼女が出会ったのは、学園内に存在する謎の集団「美少年探偵団」だった。
彼女の願いを叶えるために、個性豊かな美少年たちが動き出す。

シリーズ第1弾。



なんというか、素敵な美少年軍団でしたよ。
本当に個性豊かで。
瞳島ちゃんの卑屈な感じからちょっと変わって行くような感じとかも面白くて。
団長がこれまた面白くて。
今回の謎はまさに「きみだけに光かがやく暗黒星」って感じで、読み進めて行くとじわじわと浸み込んでくるのです。
それぞれの「美」に特化した彼らが今後どのような事件を解決していくのか、楽しみです。



2016.06.04(Sat) | 【な行】:西尾 維新 | cm(0) | tb(0) |

中国嫁日記(五) / 井上純一



中国嫁日記 (五)

2016.1.7. / 株式会社KADOKAWA



日本と中国を往復しながらも、月と一緒に楽しく暮らしている著者。
猫の牛角(にゅうじゃお)との出会いもあり、二人は益々仲睦まじく暮らしているのだったが・・・
描き下ろし長編では、そんな二人の生活を襲った最大の危機(現在進行形)について描かれている。
辛い時、苦しい時、支えてくれる相方がいるということの有難さを教えてくれる一冊。

シリーズ第5弾。



今回も四コマは楽しく読ませていただきました。
人生どこにどんな出会いがあるかわかりませんよね。
相変わらず月さんの前向きなところ、凄いなと思います。
このご夫婦は本当にお互いなくてはならない存在なんだな、というのが伝わって来て素敵だなと思います。
ただ、今回の長編描き下ろしでは、中々にシリアスな問題が描かれていまして、うむむ・・・という感じでした。
楽しいことばかりじゃないんですよね。
皆、笑顔の裏で色んな辛いことを経験して乗り越えようとしているんだな、と思いました。
今後、どうなっていくのかなんて分かりませんけれど、影ながら応援させていただきたいと思います。
私も私の人生を精一杯に歩んで行きたいです。



2016.06.03(Fri) | 【あ行】:井上 純一 | cm(0) | tb(0) |