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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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波上館の犯罪 / 倉阪鬼一郎



波上館の犯罪

2014.8.6. / 株式会社講談社



小島の上に白亜の洋館が佇んでいる。
波上館と呼ばれたその洋館で、芸術家である館主の波丘俊一郎が死んだ。
残された人々の周りで、連続殺人が起こる。
これは全ての言葉が伏線となっているミステリーである。



著者の本を約10年ぶりに読みました。
亡くなった元館主の仕業としか思えないような連続殺人。
「全ての言葉が伏線」ということで、どのように繋がっていくのかと思えば、最後にきてなるほど確かにそうだ、と思いました。
これは内容には直接関連がない「交響曲シリーズ」の第6番だそうです。
全ての言葉が伏線になるように書かれるのは、本当に凄いなと思いました。
約10年経ちましたが、あの時の「またいつか他の本も読んでみよう」という思いを実現出来て良かったです。
前回読んだ本が私にとっては怖いものだったので、今回はどうかなとドキドキしながら読みましたが、前回よりかは怖くなくて最後まで一気に読めたので良かったです。



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2017.01.27(Fri) | 【か行】:倉阪 鬼一郎 | cm(0) | tb(0) |

月の森に、カミよ眠れ / 上橋菜穂子



月の森に、カミよ眠れ

2000.10. / 株式会社 偕成社



むかしむかし、人とカミが今よりも近かった時代。
蛇神を愛した娘と、受け入れることが出来なかった娘の話。
朝廷という強大な力の影響により土地の人々の暮らしが変わって行く過程を描く、古代ファンタジー。



歴史の中で学んだ昔々の話。
日本がひとつの国家を築くために沢山の人々の色んな葛藤があったということを、この物語を通してより近く感じることが出来ました。
神様と人間。
似ているようで違う存在。
近いようで遠い存在。
今の私達の生活があるのは、遥古より続くこの人間の歴史の中で沢山の人が色んなことを悩み、苦しみ、決断し、行動してきた結果なんですよね。
悲しくて優しい、それでいて突き刺すような痛みの有る、そんな物語でした。



2017.01.27(Fri) | 【あ行】:上橋 菜穂子 | cm(0) | tb(0) |

ぼくの小鳥ちゃん / 江國香織



ぼくの小鳥ちゃん

1997.11.20. / 株式会社あかね書房



ある日、ぼくの元にやって来た小鳥ちゃん。
ぼくと彼女と小鳥ちゃんの優しくてちょっと切ない物語。



この小鳥ちゃんがおちゃめで、ちょっとわがままで、何とも言えない可愛さがあります。
ぼくは小鳥ちゃんと話が出来るのですが、その会話もほっこり。
ぼくと彼女、ぼくと小鳥ちゃんの不思議な三角関係みたいなところが切なかったり。
ぼくと小鳥ちゃんの間には不思議な関係が築かれて行っていて、読んでいて羨ましかったです。
こんな風に小鳥ちゃんと過ごせたら幸せだろうなぁ。
読了後には、ぼくと小鳥ちゃんの続きが気になるような、それでいてこれで終わって良いような、もどかしい感じがしました。
荒井良二さんのイラストもとても素敵でした。



2017.01.25(Wed) | 【あ行】:江國 香織 | cm(0) | tb(0) |

長く短い呪文 / 石崎幸二



長く短い呪文

2001.9.5. / 株式会社講談社



「わたしには呪いがかけられています。」
そう書かれた書置きを残してまみの友達が呪いを解くために実家に帰った。
彼女が帰った先は、彼女の一族だけが住む岐城島。
まみの為に、石崎たちは彼女を追って鹿児島の孤島、岐城島に向かう。

シリーズ第3弾。



呪いとは何か、どんなものか。
今回も石崎たちと共に考えてみましたが、中々解りませんでした。
交通事故で亡くなった姉と双子の妹たちにもかけられているのではという呪い。
最後に解き明かされていく真実。
巧妙に書かれた伏線が繋がっていく様は本当に凄かったです。
最後のしてやられた感が、また良いですよね。
また他の作品も読みたいです。



人に嫌われていてもわたしは平気だけどな。嫌ってくれた方が敵味方わかっていいじゃない


そういう恨みや感情だけでは実害はないわよね。それらが原因となって、その恨んだり嫌ったりしてる人が、なんらかの行動をとらなければね


結局大切なのは、真実か嘘か見極める知識、能力、経験を積むことだよな。




2017.01.21(Sat) | 【あ行】:石崎 幸二 | cm(0) | tb(0) |

QED 竹取伝説 / 高田崇史



QED 竹取伝説

2003.1.10. / 株式会社講談社



不吉な手毬唄が伝えられている奥多摩の鷹群山にある織部村。
この付近で手毬唄になぞらえた殺人事件が起こる。
崇は竹取物語に隠された秘密とかぐや姫の正体を解き明かしながら、殺人事件の真相に迫る。

シリーズ第6弾。



シリーズは違いますが、先日著者の「七夕の雨闇――毒草師――」を読んだばかりなので、重複する内容の部分があってより分かり易かったです。
七夕などに関しては「そうそう、こういうこと言ってたよね」と思うところもあれば、こちらは竹取物語に重点を置いているので初耳なところも多くて面白かったです。
幼い頃から馴染みのある「かぐや姫」にあのような意味が隠されていたとは…と驚くことも多かったです。
また古くから伝えられて来た手毬唄は、よくよく聞くと怖くて悲惨な内容を歌っていたりするんですね。
昔の人々の言葉に込めた思い、歌に込めた願いなどは本当に今と比較にならないほど凄かったんだなと思います。
このような本を読む度に、知らないことが多いなと思います。
知らないことを本を通して今までと違う方向からの解釈を知ることが出来るのは本当に幸せなことだと思います。
またこちらのシリーズも読んで行きたいです。



私たちは、皆、鬼の子孫なのだ。


『ちはやぶる』という枕詞は、もともは『茅葉や葺る』――つまり『茅の葉を葺いた場所に』神様がいらっしゃる、という意味だともいわれている。


墓石には、わりと高い確率で磁鉄鉱が含まれているからね。だから、墓地では人間の脳波が乱れやすくなってしまう。


人間なんて(中略)自殺を除けば、自分がいついかなる時に命を落とすのか、誰一人として解らないんだからね


一つの価値観からだけ世界を見ていると、真実は闇の中に隠れてしまう


『この話は、伊勢にしておこう』(中略)この言葉は『この話は、なかったことにしておこう』という意味なんだ





2017.01.21(Sat) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

三毛猫ホームズの<卒業> / 赤川次郎



三毛猫ホームズの<卒業>

1993.12. 光文社 / 1997.2.20. 光文社 / 2002.5.24. 角川書店



結婚式でまるで映画<卒業>のシーンのような出来事が起こった。
「やめろ!」と飛び込んで来た男が花嫁をさらっていったのだ。
そして、花嫁が殺されているのが見つかった。犯人はいったい誰なんだ!?

表題作ほか4編を収録。シリーズ第25弾。



結婚式で花嫁をかっさらっていくなんて、本当に映画のようでドキドキしました。
でもまさか、あのあとあんなことになるなんて。
愛には色んな形があるんだなぁ、と思いました。
誰もが幸せになって欲しいけれど、難しいですね。
色んな形の愛が詰まったこの一冊。
今回もホームズの助言で見事に解決されます。
でも、どれを読んでも物悲しい切なさが残ります。
愛って複雑。時には魔物にもなるし。うまい具合に付き合いたいものです。



2017.01.21(Sat) | 【赤川次郎】:三毛猫ホームズ | cm(0) | tb(0) |

七夕の雨闇――毒草師―― / 高田崇史



七夕の雨闇: -毒草師-

2015.6.20. / 株式会社新潮社



織姫、彦星、天の川。
離れ離れにされたふたりが一年に一度会えるという七夕。
その夜に雨が降ると会うことが出来ないという悲恋の物語として語り継がれてきた。
これは、七夕に関わるある一族の悲しくてやるせない物語。

シリーズ第4弾。



遂に読めました、シリーズ第4弾。
あの七夕にこんな側面があろうとは…
今回も知られざる七夕の一面を知ることが出来て楽しかったです。
昔の人の考えの奥深さに恐れ入ります。
それにしても、七夕は本当に悲恋ですね。今回の物語も七夕と関連して悲恋と言えるものでした。
読み終えた後には、何とも言えない物悲しさが残りました。
御名形の話は今回も取り留めがなくて、他の登場人物同様にこれが一体どうやって事件解決に着地するのかと思いながら読み進めて行きましたが、最後には見事に事件を解決するのだから、本当に感服します。
うーん、お見事。
さて、これにて毒草師シリーズの最新作に追いつきました。
次回作が出るのを楽しみに待っていようと思います。



天の川棚橋渡せ織女(たなばた)の
い渡らさむに棚橋渡せ


もっと陰湿で陰険で陰惨な話なのです


昔の人々は、まことに論理的思考の持ち主が多かったようです。一連の言い伝えにすら、全く論理の破綻が見られない


この世に毒でない物質は存在しない。





2017.01.12(Thu) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

デボラ、眠っているのか? Deborah,Are You Sleeping? / 森博嗣



デボラ、眠っているのか? Deborah, Are You Sleeping?

2016.10.18. / 株式会社 講談社



フランスの修道院で、生殖が可能なある一族と、スーパ・コンピュータが見つかった。
一方で、デボラという名のトランスファの存在が明らかとなる。
電子の世界で繰り広げられる戦いの存在を知ることとなったハギリは、フランスで見つかったスーパ・コンピュータの調査に赴く。

シリーズ第4弾。



シリーズ第3弾を飛ばしてしまったので、最初は分からない箇所が多かったのですが、読み進めて行くとこれはこれで面白いです。
毎度のことながら、後半になるほど引き込まれていきます。
人間とコンピュータの違い、人工知能との違いを問いかける一方で、彼らが進化していって人間と近しくなって来たという時代の様子を見ていると、空恐ろしくもあるし、現実になるのかもとも考えさせられます。
生きることの意味、生命とは何か…難しい問題です。
第3弾を読んでいたらまた違った感じで読めたのかもしれません。
今度は第3弾を読みたいと思います。
やっぱりシリーズ物は順番に読み進めて行くのが一番良いですね。



2017.01.08(Sun) | 【森博嗣】:Wシリーズ | cm(0) | tb(0) |