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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
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カンナ 鎌倉の血陣 / 高田崇史



カンナ 鎌倉の血陣

2010.6.7. / 株式会社講談社



甲斐はお茶会に出席するため婚約者の聡美と鎌倉へ向かった。
そこで主催者の加賀美宋朝が殺害される。
宋朝の死を調べて行く内に、鎌倉幕府の源氏三代に隠されたものが見えて来る。

シリーズ第6弾。



前回、QEDシリーズで鎌倉幕府に関わる話を読んだところだったので内容的に重なる部位もありましたが、こちらはこちらで楽しませて頂きました。
お茶席で起こった事件。
聡美と貴湖の衝突…のようなもの。
竜之介の身に起こったこと。
もちろん、社伝の行方も。
なんともはや、男と女は難しいですね。
夫婦、親子、それぞれの繋がり。
「母は強し」と言いますが、人を想う力の強さというのは計り知れない力を秘めているものですね。
鎌倉でもまた忍びの影を見ることが出来ました。
現代もこのシリーズのように人知れず忍びの家系が続いているのかな。
忍びって凄いですよね。
甲斐の不思議な力も気になります。
次巻も楽しみです。



男女の愛は時間が築き上げる、そんなものではないか。





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2017.05.26(Fri) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

<本の姫>は謳う 1 / 多崎礼



〈本の姫〉は謳う1

2007.10.25. / 中央公論新社



――ここは「文字」の無い世界。
「滅日(ほろび)」により世界中に散らばった恐ろしい力を持つ「文字(スペル)」。
少年アンガスは<本の姫>と共に文字回収の旅を続けている。
ある日、文字を求めて天使の遺跡に辿り着いたアンガスは悪者たちに連れられていた少女と出会う。

シリーズ第1弾。



前作、『煌夜祭』を読んでから2年半。
ようやく、著者さんの次の作品を読み始めることが出来ました。
冒頭の

この世界は、言うなれば本のようなものだ。


から始まる序章の中の

すべての本は読まれるために存在する。本が読まれなければ物語は始まらない。


という言葉に、ズキュンとやられました。
読みたい本がいっぱいあります。
でも、読まないと分からないんですよね。
この世界では「文字」というものが存在しません。
代わりにあるのは「スタンプ」というもの。
「文字」の無い世界――普段これだけ沢山の文字に囲まれて、文字からの情報を得ている者としては想像し難いです。
「文字」の無い世界で生きる難しさ、また逆に言えば「文字」の有る世界で生きられる幸せを感じながら物語の世界を旅しました。
アンガスの冒険の他に、もうひとつ「僕」の物語も交錯しながら展開していきます。
これは全四巻からなるシリーズの第1弾です。
本の姫がどうなって行くのか、文字回収の旅がどうなるのか、これからもアンガスの旅を応援しながら続きを読みたいと思います。



2017.05.22(Mon) | 【た行】:多崎 礼 | cm(0) | tb(0) |

神の守り人<帰還編> / 上橋菜穂子



神の守り人<帰還編>

2003.2. / 株式会社 偕成社



アスラはサーダ・タルハマヤ<神とひとつになりし者>として目覚めた。
バルサたちにシハナの罠が襲い掛かる。
バルサたちはアスラを救うことが出来るのか!?

シリーズ第6弾。



一気に読みました。
気になるところから更にスピードアップです。
シハナは本当に頭が切れて恐ろしい女性です。
バルサとアスラを襲った罠も本当に怖かった。
まだ十二歳という若さで、究極の選択を迫られたアスラ。
タンダもチキサも彼女を救おうと奮闘します。
彼女はこのままサーダ・タルハマヤとなり古の悪夢を復活させるのか、ドキドキしながら読みました。
人の悪意というものは本当に恐ろしいものです。
心に刻み込まれた怖くて悲しい記憶は忘れることなど出来ません。
忘れたと思っても夢の中で出てきたり、ふとした時に思い出されたり。
自分の今いるこの場所は、自分が選んで来た道の結果なのだけれど、後悔というのは尽きません。
ただ、今のこの場所でどれだけ必死に、懸命に生きるか…それが大事なんだと思います。
神の子となるか、災厄を招くものとなるか、それともそれ以外となるのか…アスラの下した決断をお楽しみください。
来訪編と帰還編とで構成された『神の守り人』の物語もひと段落しました。
次はどんな守り人の物語に出会えるのでしょうか。また楽しみに読ませていただこうと思います。



きみが、まきこんだのではない。これは、おれたちの決断だ。たとえ、死んでも、きみには、責任はない。


人を傷つけるということ――人を殺すということ。その意味を実感したときには、もう、なにもかも手おくれなのだ。後悔もなにも、役にたたない。苦悩は一生魂につきまとい、消えることはない。


人に槍をむけたとき、おまえは、自分の魂にも槍をむけているのだ。


他人をあっさりみすてるやつは、自分も他人からあっさりみすてられるからね。


剣の重みは、命の重み。その短剣は、そなたの生であり、死である。それを抜くときは、自分の命をその刃に託したものと覚悟せよ。





2017.05.13(Sat) | 【あ行】:上橋 菜穂子 | cm(0) | tb(0) |

神の守り人<来訪編> / 上橋菜穂子



神の守り人<来訪編>

2003.2. / 株式会社 偕成社



ロタ王国に伝わるおそろしき神<タルハマヤ>とタルの民の秘密。
バルサとタンダはタルの民のアスラとチキサと出会う。
ロタ王国建国時からカシャル<猟犬>たちと王家の間にひっそりと伝えられてきた誓約。
少女アスラは神の子か、それとも災いを呼び起こす者となるのか…

シリーズ第5弾。



今度は上下巻で物語が展開されます。
だからもう、最後の終わり方が気になって気になって。
早く続きが読みたいです。
さて、バルサとタンダはまたしても試練に立ち向かうことになります。
ふたりの優しさが、どんな結果をもたらすのかは、下巻(帰還編)を読まないと分からないのですが、ふたりの下した決断は凄いと思います。
どうしたら、こんなに心を強く持てるのでしょう。そして、それを行動に移せるのでしょう。
また、連絡も取れないまま大切な人と離れて暮らすその日々のことを思うと、私なら挫けてしまうと思います。
ふたりに出会えたことがアスラとチキサにとって、良い方向に働いてくれると良いなと思いながら、彼女たちの冒険の日々をドキドキしながら読み進めて行きました。
涙腺にグッとくる場面もあります。
もちろん、彼らだけでなく他の人たちもそれぞれの立場で悩み苦しみながら精一杯生きています。
ロタ王家のふたりがどうなって行くのかも気になります。
古から伝えられてきたものには大切な意味があるんですよね。
過ちを繰り返さないために、辛くとも伝え続けてきた人々は本当に強いと思います。
さあ、このままの勢いで下巻(帰還編)に突入だ。



絶望するしかない窮地においこまれても、目の前が暗くなって、魂が身体をはなれるその瞬間まで、あきらめるな。
力をつくしても報われないことはあるが、あきらめてしまえば、絶対にたすからないのだからってね。





2017.05.12(Fri) | 【あ行】:上橋 菜穂子 | cm(0) | tb(0) |

鏡の城の美女 / 石崎幸二



鏡の城の美女

2013.1.6. / 株式会社講談社



エステティックサロンの3D身体データが盗まれた。
データを盗まれた女性たちが次々通り魔に襲われる。
遂には殺人事件まで発生。
石崎たちは和歌山にあるエステティックサロンのリゾート施設・不銹城へ向かう。



若い頃の自分の姿をデータで残しておきたい――美意識の高い女性ならそう思うのかな。
そのデータが盗まれたとあっては、堪らないよね。
3Dデータから複製出来る時代に自分の身体のデータが盗まれているだなんて空恐ろしい。
次々と起こる通り魔事件…だけで終われば良かったのにね。
今回の舞台は不銹城のガラスの城。
7つの扉の向こうに閉ざされた部屋で、犯人に次に狙われるであろう女性が待ち構えているのだ。
鏡の城が勝つか、犯人が勝つか、それとも何も起きないのか!?
怪しいなぁ、と思う人はいたのだけれど、最後の詰めが思いつかなかったのが悔しいな。
これが現行シリーズ最新作なので、新作が発売されるのを楽しみに待とうと思う。



たとえ寸分違わない長さ、同じ色のものをパソコン内で表示しようが、3Dプリンタで等身大に作ろうが、そんなものは生きている人間には到底近づけないと思う。生きているって、そういうことよ。


自分のことを好きな人がいるというのは、まあ少しは生きる力になるかもしれないだろ。






2017.05.11(Thu) | 【あ行】:石崎 幸二 | cm(0) | tb(0) |

QED~ventus~鎌倉の闇(キューイーディー ヴェンタス かまくらのくらやみ) / 高田崇史



QED ~ventus~ 鎌倉の闇

2004.8.5. / 株式会社 講談社



株式店頭公開を目指している鋳物会社「稲村モールド」。
その社長・竜願寺信久が突如姿を消した。
一方、棚旗奈々は妹・沙織に誘われて鎌倉にやって来ていた。
鎌倉幕府に隠された暗闇が明らかとなる。

シリーズ第8弾。



今度の舞台は鎌倉です。
鎌倉の大仏さまに一度は会いに行きたいなと思いながらも行けないまま今日に至っています。
さて、その鎌倉にかつて開かれた鎌倉幕府。
源頼朝から三代に渡って栄えたこの地にも、表立って知られていない歴史があります。
今回も崇の独自の視点から鎌倉の「闇」の部分を垣間見ることが出来ました。
いやぁ、中々に・・・酷いですね。
語り継がれている歴史の裏には、こんな風に隠されて来た闇の部分がいっぱいあるのだと、この著者のシリーズを通して勉強させてもらっているのですが、いつもいつもビックリさせられます。
源頼朝と言えば、私が真っ先に思い浮かぶのは源義経なんですけどね。
頼朝も頼朝で考えも及ばないほど大変だったんですね。
昔の人の生き様というのは、本当に濃いなぁと思います。
彼らの人生があって、自分の祖先たちの生きてきた道があって、今の私の人生があるんですよね。
つくづく生きているって、生かされているって奇跡の連続なんだなと思います。
彼らほど濃くは生きていけていないかもしれませんが、私は与えられた人生を精一杯生きたいなと思います。
さぁ、次はどんな歴史に出会えるのかな。楽しみです。



古代の人々は、野原で死体を焼く場所を『かまば』と呼んだ(中略)そしてまた同時に、屍の山は『屍倉(かばねくら)』とも呼ばれていた


古代からの『神』というものは、大きく分けて三種類に分類されるんだ(中略)第一が、大自然。(中略)次は祖霊。(中略)最後は、一般の人々


昔の人は、事実をそのまま残していてくれたのだ。それをこちらの頭の中で――勝手な思いこみによって――変換していただけだった。


此の里に悲しきものの二つあり
   範頼の墓と頼家の墓と


歴史たちは、いつも私たちの目の前にいる。(中略)自分たちから行動を起こさなくてはいけないのだ。そうすれば彼らは、思ってもみなかったような豊饒な時を目の前に広げてくれる――。


事実から目を背けたまま、その土地を歩いても意味がない。少なくとも、そこはどういう土地で、どういう人々が住んでいたのかくらいは知っておかないと。


出でて去なば主なき宿となりぬとも
   軒端の梅よ春を忘るな


いつの時代も、その時代なりの争いや葛藤がある。


人生は、いつまでたっても勉強の連続だね。実に豊饒だ


御霊神社鳴動す(中略)すこぶる地震のごとし。この事先々怪たるの由、(大庭)景能(景義)これを驚かし申す。よって二品参りたまふのところ、宝殿の左右の扉、破れをはんぬ。これを解謝せんために、御願書一通を奉納さらるるの上、巫女ら面々に賜物(おのおの藍摺り二段か)あり。御神楽を行はるるの後、還御と云々





2017.05.08(Mon) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

パノラマ島美談 / 西尾維新



パノラマ島美談

2016.10.18. / 株式会社 講談社



美少年探偵団は、五泊六日の冬期合宿を決行した。
行先は、元美術教師の永久井こわ子が潜んでいる無人島、野良間島。
そこで、彼らは永久井が作成した5つの「見えない絵」を探すことになる。

シリーズ第5弾。



遂に合宿決行ですよ。
いやぁ、念願叶って良かったねぇ…と思ったのも束の間。
ただの合宿で終わる訳が無かった。
またまた永久井さんの登場。
彼女の作成した5つの絵。
それを美少年探偵団が見つけるのが今回のミッションなのですが、まぁ、どれも意匠を凝らした絵たちでした。
その姿が明らかになった時、それぞれに何とも言えぬ衝撃があったのですが、一番は雲雀館の絵かなぁ。
存在するものなら、是非とも鑑賞してみたい。
もちろん、他の4つの絵もそれぞれにインパクトがあって鑑賞できるものなら鑑賞してみたいけれど、やっぱり私の中での一番は雲雀館の絵でしたよ。
それ程に、読んでいても衝撃的でした。
眉美の活躍(?)も良かったですよ。
今回もショートストーリー『曲線どうか?』『白髪美』が収録されています。
『曲線どうか?』では、美食のミチルの凄さを再実感。ああ、一度で良いから彼の手料理が食べたい。
そんでもって『白髪美』ではあのお方が登場です。
と言っても、私は名前しか聞いたことなかったので、あのお方を知っている方たちからしたらまた違う感想があるのでしょうけれど。
さてさて、美声のナガヒロくんが口にした新しいあのお方。
いつか出会えるのかな。
次巻が楽しみです。



2017.05.04(Thu) | 【な行】:西尾 維新 | cm(0) | tb(0) |

押絵と旅する美少年 / 西尾維新



押絵と旅する美少年

2016.9.20. / 株式会社 講談社



ある日、美少年探偵団の事務所に巨大羽子板が置かれていた。
誰が、いつ、どうやって、何のために、この巨大羽子板を置いていったのか。
美少年探偵団の今後の活動に関わってくるこの事件、無事に解決出来るのか!?

シリーズ第4弾。



初っ端に登場してきた新たな人物のキャラクターの濃さにビックリですよ。
本当にね、まったくね。
そりゃ眉美ちゃんもああなりますって。
んでもって、謎も中々な謎なんだけれど、今回は美声のナガヒロの人となりを深く知れて良かったなぁ、と。
人間誰しも表裏ありますもんね。
改めて、彼らはまだまだ若いのに結構大きいモノを背負っていて凄いな、大変だな、と。
強いよね。色々と。
それと、ショートストーリーの『人間飆』では美脚のヒョータくんの陸上部での姿も見れて良かったなぁ。
カッコよかったですよ。
シリーズを読み進めるにしたがって、色々と新たな発見があるのも楽しいですよね。



2017.05.03(Wed) | 【な行】:西尾 維新 | cm(0) | tb(0) |