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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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ドラゴンキラーあります / 海原育人



ドラゴンキラーあります

2007.7.25. / 中央公論新社



元軍人のココは、便利屋として暮らしていた。
ある日ココが出会ったアルマとリリィ。
竜を素手で殺すことの出来るドラゴンキラーであるリリィは、人を殺すことも恐れるヤツだったのだ。

第3回C★NOVELS大賞特別賞受賞作のハードボイルドファンタジー。シリーズ第1弾。



またまたファンタジーです。
今度は、ハードボイルドファンタジーなのです。
兎に角、闘って、闘って、闘います。
ココの過去の記憶を乗り越えるための闘いでもあります。
駆け引きも中々。
ドラゴンキラーという超人の存在も恐ろしいものがあります。
その超人と相対する元軍人のココ。
リリィは超人でありながらも、優しい所がある可愛い子です。
アルマの生い立ちも中々です。
色んな猛者どもの思惑の中、闘って、闘って、闘い尽す中で、ココとリリィの関係が変わって行くのも面白いです。
ドラゴンキラーという圧倒的な強さの者に立ち向かう、人間のココの闘いっぷりがハラハラドキドキさせられます。
最後はスッキリしつつも、ちょっと笑えました。
また次巻も楽しみです。



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2017.06.29(Thu) | 【あ行】:海原 育人 | cm(0) | tb(0) |

詰みかけ転生領主の改革 1 / 氷純



詰みかけ転生領主の改革 1

2013.8.31. / 株式会社メディアファクトリー



享年29歳の男が目を覚ますと、崩壊ギリギリの領地の領主の息子――ソラ・クラインセルトに転生していた。
横領、賄賂、重税、謀略などが、領主である無能の豚親父の元で横行されていたのだ。
2歳児となった彼は領地改革を成功することが出来るのか。

シリーズ第1弾。



異世界転生ものでもこれはなんと領地改革ファンタジーなのです。
弱冠2歳にして、どう領地改革をしていくのか。
ソラは自身の持つ知識を元に、あの手この手で領地を良くしていこうと奔走します。
まぁ、2歳児なのでもちろん一人でやるというわけには行きません。
中には裏切りがあったり、対抗する人物が出てきたり、ハラハラドキドキも詰め込まれています。
また、本当に本当に、親父どのが無能ダメ領主なのですよね。もう目も当てられないくらいの。
領民たちの苦労は計り知れません。
やっぱり上に立つ者の力量次第というのが大きいですよね。
それだけ、上の人の責任は重大なのですよ。
また、ソラが繰り広げる知能戦も見ものです。そこまで考えているのか、と舌を巻く場面もそこここにあります。
ソラの知識量を見ていると、享年29歳の彼はどんな人物だったのかも気になります。
是非とも、領地改革を成功させて欲しいです。
今後の展開も楽しみです。 



力を合わせる事は難しいが、もしも出来たなら不可能はなくなる。だから可能にしてこい


確かにそこに存在するが見えないモノ、長い間知覚してきたそれを認識し、理解する事。
――そして、利用する事。


“不可能が可能になる”のではない。
“不可能を可能にする”のだ。
その方法が目の前にあり、それを理解し利用する。応用出来る。
さらなる先には、未知の知識と更なる歓喜が待っている。





2017.06.29(Thu) | 【は行】:氷純 | cm(0) | tb(0) |

<本の姫>は謳う 2 / 多崎礼



<本の姫>は謳う〈2〉

2008.3.25. / 中央公論新社



母が病に倒れたとの知らせに7年ぶりに故郷へと向かうアンガス。
故郷の変貌ぶりに驚きながらも、蔓延している<忘れ病>に文字(スペル)の気配を感じて調査を始める。
一方、セラはアンガスの過去をエイドリアンから教えてもらう。

シリーズ第2弾。



アンガスの過去は、壮絶なまでに重かったです。
いやぁ、本当…重い。
エイドリアン、頑張って語ってくれました。
今回は色々と急展開。
アンガスの物語と並行して展開されている「俺」の物語も急展開。
どちらもハラハラしながら読み進めて行きました。
セラの変貌ぶりにもビックリ。
アンガスだけではなく、セラの過去にも迫ります。
人生の分岐点は本当に色々あって、その中で出会った大切な人たちやそうでない人たちのことも、ずっとずっと自分の中に刻まれていくのでしょうね。
アンガスはよくもまぁ、あんなに壮絶な過去を乗り越えてきたなと思います。
もちろん、姫との出会いが大きかったのでしょうが。
俺とリグレットの出会いも熱いものでした。
俺が変わって行く様も新鮮でした。
続きがどうなるのか楽しみです。



知りたいと思う真実が隠蔽されることなく、万人に平等に開示される。すべての情報は、本来そうあるべきなんじゃないか?


目の前に倒れている者がおれば助ける。それは自然の成り行き。生きるのに資格も価値もなかろう


人は誰でも必ず死ぬ。(中略)だからそう死に急ぐもんじゃない。生きるってことはな、これでなかなか面白いことなんじゃよ


腹がいっぱいってことは、幸せってことだ


吐くまで喰うな。喰ったら吐くな


憎しみで生きる者は何も生み出さず、憎しみで歌われる歌は世界を滅ぼす


夢を呪縛と取るか、希望と取るかは貴方次第なのよってな。


人は誰であれ、何かを恐れ、不安におののきながら生きている(中略)だがそれを言い訳にするな。最初から強い人間などいはしない。


怒りが熱い油のように煮えたぎっても、憎んではいけないのですわ





2017.06.29(Thu) | 【た行】:多崎 礼 | cm(0) | tb(0) |

三毛猫ホームズと愛の花束 / 赤川次郎



三毛猫ホームズと愛の花束

平成4年3月25日 / 株式会社角川書店


結婚相談所に一通の脅迫状が届いた。
その後見つかった射殺死体の上には花束が置いてあった。
捜査を始めた片山たちは、お見合いパーティーに参加する。(『三毛猫ホームズと愛の花束』)

表題作ほか、3編収録。シリーズ第15弾。



ようやくシリーズ第15弾を読めました。4編共に面白かったです。
『三毛猫ホームズの名騎手』では馬が登場します。オカルトじみているところが、また謎を深めていて怖くもありました。
馬の恨みか、幽霊の仕業か…謎が解けた時には、悲しい気持ちになりました。
『三毛猫ホームズの夜ふかし』は、ほろっとする場面がありました。健気な少女というのは、いつ見ても応援したくなりますよね。
『三毛猫ホームズの幽霊城主』は劇団が舞台です。人の想いというものは、恐ろしい出来事を起こすんですよね。怖いなぁ。
『三毛猫ホームズと愛の花束』は表題作で、結婚相談所から物語が始まります。いつの時代も恋愛ごとというのは、複雑で、ままならないものなのですよね。お見合いパーティでのやり取りはちょっとクスッと笑えます。
全編を通して、ホームズと義太郎の活躍を楽しませてもらいました。
短編集は色々なお話を読める楽しさもありますね。



人間が、結局、一番身勝手で、醜いのかもしれない。


ま、夜ふかしはやっぱり体に良くないのよ


人間の心の中だけは分からないからな


いや、人間、やり直すことはできるよ。何十年先でも。





2017.06.28(Wed) | 【赤川次郎】:三毛猫ホームズ | cm(0) | tb(0) |

タイムスリップ明治維新 / 鯨統一郎



タイムスリップ明治維新

2003.7.5. / 株式会社講談社


――明治維新の黒幕は誰か?
「明治維新度測定表」を小松崎と本間が作成した。
その夜、うららは何者かに襲われ意識を失う。
目が覚めると、そこは1860年だった。

シリーズ第2弾。



なんと、10年ぶりに読みました。
タイムスリップシリーズ第2弾です。
読みたいと思いながらも気が付けば10年過ぎているなんて…自分がタイムスリップしたみたい。
いや、そんなことはないんですけれどね。
このシリーズは歴史SFになります。
歴史上の人物が出て来るんだけれど、SFなんですよね。
ちょっと不思議な感じです。
前作では、森鴎外が現代にタイムスリップしてきたのですが、今作ではうららが明治維新前の時代にタイムスリップします。
現代に帰る為に、うららが明治維新を成功させようと奮闘するのが今回のお話。
明治維新って凄い時代の流れだったんですよね。
かの有名な人物たちも出てきますよ。
明治維新の黒幕は、今作の中では彼の人物になっているのですが、本当にそうだったら驚きですよね。
果たして、うららは明治維新を成功させることが出来るのか。
うららと共に、あの時代にタイムスリップしたような感覚で読み進めて行きました。
また、折を見てシリーズ続巻も読めたら良いな。今度は10年経たない内に…



世の中の 人は何とも言わば言え
我が為す事は 我のみぞ知る


死んでまた地獄の鬼と一戦さ


黒幕は
あたしとなりぬ
神国の
明日を思って
まこと尽くせば


おもしろき事もなき世をおもしろく
住みなすものは心なりけり





2017.06.20(Tue) | 【か行】:鯨 統一郎 | cm(0) | tb(0) |

蒼路の旅人 / 上橋菜穂子



蒼路の旅人

2005.5. / 株式会社 偕成社



新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは罠だと知りながら、祖父である海軍大提督ハルスアン・トーサたちと共にサンガル王国に向けて出港する。
この旅路はチャグムの人生における大きな分岐点となる。

シリーズ第7弾。



この本は、守り人シリーズの中の旅人シリーズになります。
チャグムが国を背負いながらどう生きていくか、彼の生き様と成長を大きく見せられた一冊です。
ナユグが見えるチャグムが、現実から逃げたいのに逃げられない辛さは想像を絶するものだと思います。
父の帝との確執も読んでいて、胸が締め付けられます。
国と言うものは、とても大きな化け物のようです。
しかも、国内の問題だけではなく、国外との関係を良好に保つのも至難の業です。
それをこの幼き少年が背負うというのは本当に重すぎます。
この旅路の中で、チャグムはとても辛い思いもするし、新たな出会いにより発見することもあります。
彼が成長していく様を見守っていると、その強さに心惹かれ、勇気ももらいます。
チャグムが踏み出した一歩が、今後どのような旅路を辿るのか、次巻以降も楽しみに読ませていただきたいと思います。



だが、人は、どんなときも、なんとか、かんとかくらしていく。ひたすらに日々の暮らしをつづけていく。


小さな川の流れが、合流し、またわかれていくように、すべての者は、ほかの人には知ることのできない思い出をせおって、つかのまであい、またわかれていく。


海に落ちたときは、泳ごうとあがいて体力をうしなうより、浮かんでただようほうがいい。


身体に力を入れないで。ふわっと手足をひろげる感じにして。そしたら、海が抱きあげてくれるから。





2017.06.16(Fri) | 【あ行】:上橋 菜穂子 | cm(0) | tb(0) |

QED 鬼の城伝説 / 高田崇史



QED 鬼の城伝説

2005.1.10. / 株式会社講談社



岡山・吉備津神社に伝わる「鳴釜神事」。
一方、総社の鬼野辺家にも大きな釜が受け継がれていた。
こちらは、鳴ると主が死ぬという言い伝えがあった。
そんな鬼野辺家で、長男・健爾の生首が発見された。
岡山に訪れた祟たち一行は桃太郎伝説の謎に迫りながら、事件を解き明かしていく。

シリーズ第9弾。



岡山県の吉備津神社には10年くらい前でしたでしょうか、友人に連れて行ってもらった記憶があります。
残念ながら吉備津彦神社にまでは参拝出来なかったのですが、吉備津神社の描写がある頁を読み進めて行くとあの頃の記憶が朧気ながらに思い出されます。
とても懐かしいです。あの頃、この本を先に読んでいたらまた参拝した時に受ける印象が違っていたと思います。
その土地の歴史を知り訪れることの大切さを、著者さんの各シリーズを通しながら、毎度毎度教えられています。
この本を読了した後に、また参拝する機会があれば、遥か昔に存在した温羅たちのことに思いを馳せながら、感慨深く参拝出来ると思います。またいつか行けたら良いな。
今回は、誰もが知っているであろう「桃太郎伝説」についても紐解いていきます。
知らない間に自信の深層心理に植え付けられているイメージというものは、凄く強烈なものなんですよね。
かく言う私も、桃太郎と言えば幼い頃から何度も読んだり聞かせてもらったりした物語です。
なんでも鵜呑みにするのではなく、自分で考えるって本当に難しいけれど、大切なことですね。
今回は、奈々の気持ちの変化…とでも言うのでしょうか。そこら辺を見ると、殺伐とした殺人事件の最中にありながらも少し心がほっとします。
人を好きになるということ、愛情というもの…奥深く、そしてとても恐ろしく強いものですね。
また次巻も楽しみに読ませていただこうと思います。



我々の所持している記憶というものは、脳内における電気パルスだけではなく、ある種のタンパク質としても蓄積されているということになる。


脳ほど、自分の思い通りにならないものはないぞ


真金吹く吉備の山風うちとけて
  細谷川も岩そそぐなり


人の記憶は理論ではなく、いつも感情に支配されている


浮世をば今こそ渡れ武士の
  名を高松の苔に残して


関より西なる軍神、一品中山安芸なる厳島、備中なる吉備津宮


真金吹く吉備の中山帯にせる
  細谷川の音のさやけさ


地獄道には、手に人頭の標幟を持った檀陀地蔵。餓鬼道には、宝珠を持った宝珠地蔵。畜生道には、如意宝の印相を結んだ宝印地蔵。阿修羅道には、大地を持った持地地蔵。人間道には、除蓋障地蔵。天道には、日光地蔵がいる。そこでそれぞれの地蔵を祀って、迷い多き我らの魂魄を救ってもらおうというのが六地蔵信仰だ。


何につけても世の中の物事・出来事は複雑に絡み合っているんです。だから、一つの部分だけ取り出してそれでお仕舞いというわけにはいかない。


真玉如す 吾が思ふ妹
鏡如す 吾が思ふ妻
ありと言はばこそよ
家にも行かめ 国をも偲はめ





2017.06.13(Tue) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

薄紫のウィークエンド / 赤川次郎



薄紫のウィークエンド

1991.9.20. / 株式会社 光文社



杉原爽香、18歳の秋。
父が突然倒れ、入院生活をすることになった。
一方、親友の今日子が交際している大学生の只野にはマリファナ売買に関わっているとの不穏な噂があり、爽香は悩む。

シリーズ第4弾。



久し振りに(なんと、前回は2014年11月でした)杉原爽香シリーズを読むことが出来ました。
このシリーズは1年に1冊発行され、読者の私達と同じように主人公の爽香が歳を重ねていくので、どうしてもシリーズの順番で読みたかったのです。
高校3年生になった爽香は、またひとつ大人の階段を昇って、最初の頃に比べて落ち着きが増えてきていました。
そうだよね、大人になるってこんな段階があったよね、と思いながら読み進めて行きました。
今作では、爽香のあずかり知らぬところでもうひとつの事件が進んでいます。
交錯するふたつの話が最後になるに随い、近付いてくる瞬間がドキドキしました。
爽香のボーイフレンドの明男との関係、明男の母との関係の微妙さが胸に突き刺さります。
色々抱え込み過ぎる爽香が、この先どんな人生を歩んで行くのか、また続刊を順に読ませて頂きたいと思います。



家族に一人、病人が出るって、大変なことね





2017.06.11(Sun) | 【赤川次郎】:杉原爽香 | cm(0) | tb(0) |

逃げこんだ花嫁 / 赤川次郎



逃げこんだ花嫁

平成2年10月1日 / 株式会社角川書店



亜由美の元に、13歳の花嫁が助けを求めてやって来た。
なんと、町の平和の為に55歳の大地主の男と結婚させられそうだと言うのだ。
そんな折、殺人事件が発生して、花嫁も失踪した。(『逃げこんだ花嫁』)

ほか、1編収録。
シリーズ第4弾。



亜由美の元に逃げこんで来た花嫁は、ある町の二大大地主の片方の娘だったのです。
ビックリ。
町の平和のためとは言え、13歳という若さで好きでもない55歳の男性と結婚させられるだなんてなんということでしょう。
彼女の気持ちを考えると、切ないというか、悔しいというか、もどかしくてもどかしくて。
次々に起こる殺人事件も、結末が分かればなんともやるせなかったです。
また、もう1編収録されている『花嫁学校の始業式』では、結婚生活の難しさや、恋愛の不思議…というか人生何がどうなるか分からないなぁ、という思いを抱かされました。
久し振りに読んだ花嫁シリーズですが、ドン・ファンは相変わらずドン・ファンだし、亜由美たちメインキャラのやり取りも楽しくて、内容はやるせないながらも元気をもらいました。
また少しずつ花嫁シリーズが読めたら良いなと思います。



2017.06.11(Sun) | 【赤川次郎】:花嫁 | cm(0) | tb(0) |

カンナ 天満の葬列 / 高田崇史



カンナ 天満の葬列

2011.3.7. / 株式会社講談社



太宰府天満宮と湯沢天神をそれぞれ訪れた竜之介と貴湖。
二人には、なぜ菅原道真が大怨霊として伝わっているのかという疑問が浮かぶ。
そんな中、丹波が何者かに襲われる。
シリーズ第9弾。



太宰府天満宮には、昔行ったことがあります。
行ったことがある場所が物語の中に出てくると、その時の記憶も同時に思い出されて不思議な昂揚感があります。
日本三大怨霊として恐れられている菅原道真公。
今回は、どうして菅原道真公が怨霊として伝えられるようになったかという謎に迫ります。
もちろん謎だけではなく、甲斐たちに襲い来る何者かの手によりハラハラさせられる場面もいっぱいあります。
物語が次第に終息地点に向かっているスピード感にドキドキさせられながら、歴史の知られざる一面にも気付かされて今回もとても楽しく読ませていただきました。
甲斐たちの旅路の果てにあるものがどんなものなのか、とても気になります。
次巻も楽しみに読ませていただこうと思います。



東風吹かば匂いおこせよ梅の花
  あるじなしとて春な忘れそ


しのびには三ツのならひの有ぞかし
  論と不敵とさては知略と


城に盈ち郭に溢れて 幾ばくの梅花ぞ
猶しこれ風光の 早歳の華
雁の足に黏り将ては 帛を繫けたるかと疑ふ
烏の頭に点し著きては 家に帰らむことを思ふ


去にし年の今夜 清涼に侍りき
秋の思ひの詩篇 独り腸を断つ
恩賜の御衣は今此に在り
捧げ持ちて日毎に余香を拝す


  

月夜見梅花(月の夜に梅花を見る)

月耀如晴雪   月の耀くは晴れたる雪の如し
梅花似照星   梅花は照れる星に似たり
可憐金鏡転   憐れぶべし 金鏡の転きて
庭上玉房馨   庭上に玉房の馨れることを


うつくしや紅の色なる梅の花
  あこが顔にもつけたくぞある


怨霊と呼ばれるようになってしまった人たちは、真っ直ぐな生き方しかできなかったからだろうね。





2017.06.11(Sun) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |