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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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詰みかけ転生領主の改革 2 / 氷純



詰みかけ転生領主の改革 2

2013.12.31. / 株式会社KADOKAWA



6歳になったソラ・クラインセルト。
彼の領地は食糧難に見舞われていた。
王都に向かったソラは木材不足に悩むベルツェ侯爵と相見える。
また、王太子の誕生日祝賀会である事件が勃発。

詰みかけの領地に転生したソラは、領地改革に成功するのだろうか!?シリーズ第2弾。



前作から5年が経過していますが、相変わらずの豚領主の悪政のおかげでソラの暮らすクラインセルトは大変な状況が続いています。
幼い子の姿ながらに努力を続けているソラにとっては歯がゆいばかりの日々でしょう。
そんな中、少しずつですが成果も出てきています。
心強い仲間の、ラゼット、リュリュ、サニア、ゼズたちのおかげです。
そのような仲間に出会えるというのは、ひとつはソラの人柄なのでしょうね。
特に、サニアが可愛いのです。心境の変化と言いますか、なんといいますか。
今回、サニアの頑張りが読んでいてとてもいじらしくて可愛らしいです。
もちろん、リュリュの知識欲も凄いですし、ラゼットやゼズの助けも有り難いです。
何より、ソラの知識量の膨大さには驚かされるばかりです。
私がもし転生したとしても、彼のようには振舞うなど出来ません。
本当に、転生前はどんな生活を送っていたのでしょうね。
で、今回は王太子の誕生祝賀会に参列するということでソラたち一行は王都に向かいます。
王都では、ベルツェ侯爵という、これまた素敵な人物に相見えます。
二人の出会いは、また必然的だったのではないでしょうか。
ベルツェ侯爵とのやり取りも凄いのですが、もうひとつ起きた事件の方でのソラの活躍ぶりも凄いです。
なんというか…圧巻でした。
もちろん、ピンチもいっぱいあります。
それを超えて行く彼の姿は、本当に眩しかったです。
今後も、彼がどのように領地改革をしていくのか楽しみです。



俺に謝ってどうする。自分で自分に謝れば良いだけだ


知識って誰かの役に立てるためにあるんだよ


出来る奴は率先して動くものだ。


見栄で事は成せないが、人がいれば何でもできる。





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2017.08.31(Thu) | 【は行】:氷純 | cm(0) | tb(0) |

ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)2 / 七月隆文



ケーキ王子の名推理2

平成29年4月1日 / 株式会社 新潮社



未羽がご褒美のケーキバイキングを堪能している時に外国人美女が乱入してきた。
どうやら彼女は、パティシエの青山と関係がありそうで…
颯人のコンクールリベンジに加え、青山の過去も明らかになる。

シリーズ第2弾。



ケーキ大好き未羽の、ケーキ評論は相変わらず奥深くて凄い情熱だなと思いました。
外国人美女の登場にはビックリ。
青山さんの様子もおかしくて、一体何が隠されているんだろと思ったら、そんなこととは…!!
ってビックリでした。
また、颯人のケーキにかける情熱の凄さったら半端なくて、尊敬します。
未羽との距離もちょっと縮まったりそうでなかったり、ってところも見どころです。
また、新学年になってからのクラス替えで、未羽の周りにも新しい風が吹いています。
学生時代の人間関係って、本当に人生の中で特別だなって思いました。
特に女の子はグループ行動が多いから難しいですよね。
誰と友達になるかで、その後の学生生活が変わっちゃうんですもの。
今回も、素敵なケーキが沢山登場しました。
世界には色々なケーキがあって、それが作られるに至った過程には色んな物語が秘められているんですよね。
特別な日に食べるケーキ。幸せにしてくれるケーキ。
ケーキだけでなく、そこに携わる人々の優しさも、心を温かくしてくれるエッセンスなのかもしれません。
最後には、ほろりと、そしてじーんと心が温かくなる一冊でした。
シリーズ最新刊を楽しみに待とうと思います。



2017.08.25(Fri) | 【な行】:七月 隆文 | cm(0) | tb(0) |

また、同じ夢を見ていた / 住野よる



また、同じ夢を見ていた

2016.2.21. / 株式会社双葉社



学校に友達の居ない小柳奈ノ花には、学校の外に不思議な友達が居た。
南さん、アバズレさん、おばあちゃん、そして彼女…
誰しも「人生をやり直したい」と思うことはあるだろう。
それぞれが抱えているものを胸に、奈ノ花と交流していく中で見つけたものとは。



「幸せとはなにか」――人それぞれの幸せの形を求めながら、やり直したい人生の中で綴られる不思議なやり取り。
手首に傷のある南さん。
何もかも諦めてしまったアバズレさん。
お菓子作りが上手なおばあちゃん。
しっぽが半分になった彼女。
私こと小柳奈ノ花は学校では友達が居ないんだけれど、彼女たちと交流する内に少しずつ変わって行く。
彼女が人生の先輩たちに教わったのは、幸せを選び取る力だったのかもしれない。
同じ夢を幾度となく繰り返し見ている、そんなこともあるだろう。
最後まで読むと、もう一度読み返したくなる、そんなお話。
二度目はまた違う風に物語が沁み込んでくることだろう。
「幸せとはなにか」ってふとした時に考える。
「人生やり直したい」っていうのは、弱った時に考える。
やり直せない人生だから、幸せを感じ取るアンテナを磨いておきたいものだ。
今、ここにある幸せに感謝を。



自分がここにいていいって、認めてもらえることだ


私の幸せは、ここに今、お父さんとお母さんがいてくれることです!


大好きなことに一生懸命になれる人だけが、本当に素敵なものを作れるんだよ


幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ


私は一緒に幸せを見つけられることが、友達や味方ということなんだと思ったからです。


今、私は幸せだったって、言えることだ


幸せは、あっちからやってくるものではなく。
こっちから、選んで手にするものだから。





2017.08.21(Mon) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |

時をかける眼鏡  王の覚悟と女神の狗 / 椹野道流



時をかける眼鏡 王の覚悟と女神の狗

2016.10.25. / 株式会社集英社



ポートギース国に嫁いだヴィクトリアを補佐していた遊馬とクリス。
そんな彼らの元に、『女神の狗が出た』との報せが届く。
窮地に陥れられているロデリックを救うため、二人は急ぎマーキス王国に戻る。

シリーズ第4弾。



マーキス王国三兄弟(ヴィクトリアは姫王子だけれど)と、クリスと遊馬の絆はとても固く、見ていて羨ましいくらいです。
だけれど、今回はフランシスの動向が怪しいのです。
怪しいというか、そんな考えだったのかと不安を覚えました。
今回は、マーキス王国で相次ぐ不審死が王の治世に不満を持つ女神の仕業だとされています。
このような時代にとって、そのような噂というのは本当に恐ろしいものです。
そんな噂に負けることなく、自分たちの力で出来ることをやって戦った彼らは凄いと思います。
また、今回はキャスリーン姫も大活躍(?)って感じでした。
姫の成長も楽しみです。
これからも、彼らが結束しながら前に進んで行く姿を影ながら応援していきたいです。



知識は、それが如何なるものであれ、無駄にはならぬ。たとえそなたが今は求めておらぬ知識であってもな。知識とは、蓄えれば蓄えるほど、そなたを賢く強くしてくれるものだ


自らを己が手で磨くことは難しい。教え、導いてくれる師があるうちに、自ら磨かれに行け





2017.08.21(Mon) | 【は行】:椹野 道流 | cm(0) | tb(0) |

よるのばけもの / 住野よる



よるのばけもの

2016.12.11. / 株式会社双葉社



「夜になると、僕は化け物になる。」
――六つの足に八つの目玉の黒い化け物になる少年・安達は、夜の学校でクラスメイトの矢野に出会う。
昼の学校と夜の学校。
二人の交流の仕方は全く違うものだった。



読んでいて、苦しくなる内容でした。
中学生の彼らはとても難しい人間関係の中で学校生活を送っています。
矢野さんは、昼の学校ではいじめられています。
安達くんは、昼の学校と夜の学校で彼女への接し方が違います。
一体どっちが本当の彼なんでしょう。
彼の視点から見る矢野さんの言動。
彼女と夜の学校で交流していく中で知って行くもの。
矢野さんの見えている世界、安達くんが見ている世界。
中学生という微妙な年頃の、危ない均衡の中で成り立っている人間関係は、こうして読んでいても怖いです。
自分が中学生の頃はどうだったかな、と思うけれど、やっぱりそれなりに難しい均衡の中で生活していたように思い出されます。
最後の最後に、彼がとった行動に拍手を送りたいです。
安達くんが夜な夜な変身するあの真っ黒い化け物は、誰しも心に抱いている化け物の現身だったのかもしれませんね。



2017.08.11(Fri) | 【さ行】:住野 よる | cm(0) | tb(0) |

予知夢 / 東野圭吾



予知夢

2003.8.10. / 株式会社 文藝春秋



16歳の少女のところに忍び込んだ男が、17年前には少女と一緒になる夢を見たという。
彼は予知夢を見たのだろうか。(『夢想る』)
現実ではありえないことが起こった時、またもや天才物理学者の湯川がその謎を解き明かす。

5編からなる短編集。シリーズ第2弾。



まだ少女が生まれてもない時から彼女と将来一緒になると夢見ていた男。
所謂「予知夢」というものなのだろうか…
そんな摩訶不思議な謎を、湯川がその独特の立ち居振る舞いで解き明かしていくのは、なんとも不思議な感じでした。
本作は、予知夢以外にも、一見超常現象的なものや霊的なものが関与しているのではないかと思われる事件が相次ぎます。
それをまた、湯川が解き明かすのだからビックリです。
中には、読んでも中々直ぐには理解出来なかったものもあります。
ひとえに私の理解力不足なのですが…悔しいです。
なんで、あんな不思議な現象の謎を解き明かせるのでしょう。
湯川の観察眼には恐れ入ります。
いやぁ、それにしても不思議だ。
最後の『予知る』の終わり方も…なんとも言えない余韻が残りました。
ようやくシリーズ第2弾を読むことが出来ました。
また折に触れて続編も読んでみたいです。
読むには、かなり頭に余裕がある時ではないと難しすぎてついていけないかもしれません。
次はどんな謎に出会えるのかな。



人間はみんな、何かに操られているんだよ





2017.08.05(Sat) | 【は行】:東野 圭吾 | cm(0) | tb(0) |

天と地の守り人<第三部> / 上橋菜穂子



天と地の守り人〈第3部〉

2007.3. / 株式会社 偕成社



チャグムとバルサは新ヨゴ皇国へ向かう。
遂にタルシュ軍が新ヨゴ皇国に攻め入ってきた。
ナユグに数百年ぶりの春が訪れるこの時に、サグの北の大地の行く末が決まる。

三部作完結編にして、シリーズ第10弾。



遂に、三部作が完結です。
チャグムとバルサは出発点である新ヨゴ皇国にそれぞれ向かいました。
タルシュ帝国の凄まじいまでの攻撃が北の大地を襲います。
その戦いぶりや、目を覆うようでした。
タンダの身にも恐ろしい刃が迫ります。
それぞれ離れ離れになりながらも大切な人を想って行動する人々。
戦争とはかくも恐ろしいものなのですよね。
本当に、戦争なんてなくなって欲しい。
何も生み出さないではないですか。
新ヨゴ皇国でも、シュガたちはシュガたちで戦いがあります。
ロタ王国もカンバル王国も、それぞれの国の中で色々ありながらも、国を守るために行動します。
タルシュ帝国の中でも色々あります。
沢山の人の想いが複雑に絡まり合いながら話は進んで行きます。
一人の行動が、勇気が、決意が起点となって、伝播して、大きなうねりとなって行く様は、人の団結力の強さを感じました。
行動することの大切さを教えてもらいました。
今回の三部作をもって、チャグムとバルサの物語はひと段落です。
壮大な物語を、チャグムやバルサと共に旅をしながら歩ませてもらいました。
チャグムの成長していく様はとても眩しかったです。
バルサの強さはとても心強かったです。
他の登場人物たちそれぞれも、みんな一生懸命に生きていて勇気をもらいました。
私達の世界にも、ナユグのような世界があるのかもしれませんね。あるとしたら覗いてみたい気もします。
物語がひと段落した今、シリーズの残りの短編集も楽しみです。



2017.08.04(Fri) | 【あ行】:上橋 菜穂子 | cm(0) | tb(0) |

最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり / 椹野道流



最後の晩ごはん 旧友と焼きおにぎり

平成28年5月25日 / 株式会社KADOKAWA



自分自身の過去と向き合おうとしている夏神。
そんな折、仁木からとある木版画家の悩みについて相談された海里。
海里自身も自分が抱えて来た悩みとも向き合うこととなる。

シリーズ第6弾。



エピローグから始まる不思議な世界。
夏神の過去の話も中々でしたが、今回は海里自身の悩みも明らかにされます。
みんなそれぞれ悩みを抱えながら精一杯生きているんですよね。
仁木も凄いなと思うのです。
今回の料理は焼きおにぎり。ああ、食べたいなぁ。
今回、海里が出会った木版画家の西原アカネ。
彼女の持っている独特の世界観、実際に見てみたいなぁ。



ズタズタになった心に蓋をしても、心の傷が塞がる日は来おへん。せやけど、その傷を抱えたまんま生きていくことに慣れたら、傷の形を確かめられる日が来るはずや。それまでは、そうっと蓋しとき。


開けるんは、あんたがいつか必ず自分でやらなあかんよ。閉めたまんまで、ずっと忘れたふりで生きてはいかれへんよ


回り道は、必ずしも無駄とは限りますまい


一本道を一心に進むもよし、細い道をうねうねと進んでゆくもよし、でございます。細い道をゆけば時間がかかりましょうが、道端で見つける物も多かろうと。





2017.08.02(Wed) | 【は行】:椹野 道流 | cm(0) | tb(0) |

中国嫁日記(六) / 井上純一



中国嫁日記 (六)

2016.12.28. / 株式会社KADOKAWA



結婚四年目――相変わらず、中国人嫁・月との日常は面白いことがいっぱい。
中国と日本を行き来しながらの夫婦生活の中で起こる様々な喜びも悲しみも一緒に乗り越えて行く二人。
描き下ろしは夫婦にとってもっとも辛いあの出来事。

シリーズ第6弾。



牛角(にゅうじゃお)のこと、食べ物のこと、病院のこと、そして不妊のこと。
同じ国の中で結婚するだけでも大変なことは沢山あるだろうに、国境を越えての結婚となったらその大変さは想像を絶するものなのでしょうね。
そんな中で文化の違いに驚かされることもあるけれど、相変わらず月さんの前向きさに元気をもらいました。
本編ではほっこりするような笑いをいただけたのですが、描き下ろしはただひたすらに突き刺さる内容でした。
辛い時に側にいてくれて、一緒に乗り越えてくれる相手が居てくれるというのは本当に心強いものですね。
この広い世界でそんな相手に巡り合えるというのは、本当に奇跡だなと思います。




2017.08.01(Tue) | 【あ行】:井上 純一 | cm(0) | tb(0) |