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蓮

Author:蓮
ミステリーやらエッセイやら何やかや、その都度気になった本を読んでいます。
最近はファンタジーもちょこちょこと。

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利き蜜師物語 銀蜂の目覚め / 小林栗奈



利き蜜師物語 銀蜂の目覚め

2016.9.15. / 株式会社産業編集センター


蜂蜜から様々なことを読み取る力を持つ<利き蜜師>の仙道。
豊かな花場があるカガミノに彼がやって来て四年。
穏やかな暮らしを、一匹の銀色の蜂が脅かす。
仙道は、幼い弟子・まゆと共に、かつての友人の元を訪れる。

シリーズ第1弾。
第三回「暮らしの小説大賞」出版社特別賞受賞作。



若き利き蜜師・仙道は、不思議な雰囲気の青年です。
そんな彼が穏やかな暮らしをしていたところに、トコネムリという奇病が流行り始めました。
それに、銀色の蜂が関与しているというのです。
そこから先の、仙道とまゆが経験したこと、その経過で明かされていく仙道の秘められた過去には、温かくも切ない思いが溢れていました。
蜂蜜から、過去や未来を読み取る利き蜜師たちの力というのは本当に凄いなと思いました。
今回、彼が久し振りに再会したカスミもまた、とても重いものを背負っていました。
優しさと悲しさに苛まれながらも、前に進んで行こうとする力を感じる物語でした。
銀蜂との出会いが、これから仙道やまゆの生きる道にどう影響を及ぼすのか、この後の物語も楽しみです。




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2019.03.24(Sun) | 【か行】:小林 栗奈 | cm(0) | tb(0) |

錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。 1 / 夏月涼



錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。 1 (MFブックス)

2018.9.25. / 株式会社KADOKAWA



王都に一人でやって来た若き錬金術師のレイス。
有り金を全部騙し取られ困っていた彼を助けてくれたのは、S級冒険者のラフィーだった。
規格外の錬金術師のレイスが織り成す、冒険物語が今始まる。

シリーズ第1弾。



凄腕の錬金術師でも、時間をかけて数年に一本作れるかどうかという万能のエリクサー。
それを簡単に作ってしまうのが、この若き錬金術師のレイス。
そう、彼は稀にみる『規格外の錬金術師』だったのだ。
そんな彼を助けた美少女冒険者のラフィー。
彼女もまた、『規格外の冒険者』だったのだ。
この規格外の二人の出会いから始まった物語。
ラフィーの妹のシルヴィアの病を、レイスのエリクサーが助けることから物語が動き出す。
本当にレイスの錬金術は規格外ばかりで、ラフィーばかりでなく、他の皆も驚きの連続なのだ。
だけれど、レイスにとってはラフィーたちも驚くべき存在で、彼らの物語は規格外ばかりの面白さで織り成されている。
規格外の力を身に着けるには、彼らは相当の努力を積み重ねてきたというのが、言外に感じられる。
だけれど彼らの素晴らしいところは、それを自慢しないところだ。
そんな彼らだから応援したくもなる。
最後の方には曰くの人物も登場しているので、今後このシリーズがどのように展開されていくのか楽しみだ。




2019.03.18(Mon) | 【か行】:夏月 涼 | cm(0) | tb(0) |

火焔の凶器 ―天久鷹央の事件カルテ― / 知念実希人



火焔の凶器: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫nex)

平成30年9月1日 / 株式会社 新潮社



陰陽師・蘆屋炎蔵の墓を調査した大学准教授が不可解な焼死で亡くなる。
一緒に調査した大学教授たちも原因不明の体調不良の末、死亡する。
火の気のない所での人体発火現象は、墓を暴いた呪いなのか。

シリーズ第9弾。



今回は、不可解な焼死…人体発火現象に焦点が当てられています。
最初の大学准教授の焼死に始まり、他の大学教授たちの身に襲い掛かった原因不明の体調不良。そして死後に起こった発火事件。
今回は、鴻ノ池も大活躍です。
あの、安倍晴明と同時期に存在したという陰陽師の蘆屋炎蔵。
その彼の墓が関係しているのだから、呪いという言葉が頭から離れませんでした。
鷹央は、今回も苦しめられます。
不可解な出来事が続き、小鳥遊も窮地に追い込まれて、一体どうなる事かとハラハラしながら読み進めました。
最後は、あのような結末を迎えたのですが…
なんともやるせない思いが残る事件でした。
小鳥遊の天医会総合病院での勤務も10カ月を過ぎました。
出向期間の終わりが近づいています。
小鳥遊が居るから、鷹央は活躍出来るといっても過言ではありません。
今後、彼らがどのような未来を歩いて行くのか、これからも楽しみにしています。



2019.03.18(Mon) | 【た行】:知念 実希人 | cm(0) | tb(0) |

チート転生者は、双子の弟でした! / 風見くのえ



チート転生者は、双子の弟でした! (レジーナブックス)

2018.4.5. / 株式会社アルファポリス



両親を亡くし、天涯孤独となった23歳・OLの赤羽千陽。
遺産狙いの親戚に殺されかけたところ、気が付けば異世界に飛んでいた。
彼女を救ったのは、5歳の時に亡くなった双子の弟・千景。
異世界に転生した千景は、凄腕の魔法使いになっていたのだ。



もうね、これは終始にやにやが止まらなくって、本当に本当に楽しかったです。
千陽の周りに集う、タイプの違うイケメンたち。
そのイケメンたちが、千陽にあの手この手でアピールするんだけれど、当人は気付かないっていうね。
千陽の双子の弟・千景が転生した、アンリ・ヴュー・エルヴェシウス。
アンリの主のテオフィル・ノエ・オードラン。
千陽の護衛となったサガモア・ガラ・ルヴェルガー。
テオの兄の、エヴラール。
いやぁ、本当にね、パラダイスですよ、パラダイス。
でも、それは千陽の性格のよさがあるからなんでしょうね。
千陽は度胸もあるし、賢いし。
色々ハプニングもあるけれど、それを彼らとどう協力して乗り越えていくかも見ものです。
千陽が最終的に誰を選ぶか気になるけれども、これはこれで良いのかな。
現代日本で辛い思いをした分、この異世界で彼女に沢山の幸せが訪れますように。




2019.03.12(Tue) | 【か行】:風見 くのえ | cm(0) | tb(0) |

地方騎士ハンスの受難 5 / アマラ



地方騎士ハンスの受難〈5〉

2016.2.6. / 株式会社アルファポリス



季節は冬。
ハンスたちの街を災害級のドラゴンが通過するかもしれないという情報が入った。
ハンスは日本人たちにこの非常事態を乗り切るために協力を仰ぐ。

シリーズ第5弾。



ナナナとの戦いから季節は過ぎて、いつの間にやら冬になっていました。
今回は、ケンイチが大活躍!…というか、大張り切りですね。
相変わらずキョウジとハンスの胃痛は尽きません。不憫です。
ナナナも加わって、更に強くなっていくハンスの街の日本人軍団。
でも、隣国でもファヌルスが動いています。
隣国との関係がどうなるか、恐ろしくもあります。
そんな中での、ウィンタードラゴン騒動。
ケンイチの張り切りようには圧倒されましたが、ウィンタードラゴンとのやり取りにはドキドキしました。
四天王とケンイチの出会いも明らかにされて、なんというか、ほっこりしました。
相変わらずの日本人たちですが、人数が増えて賑やかになって、良いなぁと思いました。
次巻、どのような災難が起こるのか、ハンスとキョウジの胃痛はもつのか、楽しみです。




2019.03.10(Sun) | 【あ行】:アマラ | cm(0) | tb(0) |

灰と王国 4 忘れえぬもの / 風羽洸海



灰と王国4 忘れえぬもの

2014.10.10. / 株式会社KADOKAWA



ナナイスでの生活も3年が経過した。
遂にフィンはレーナと結婚することを決める。
一方、世界には恐ろしい<災厄>が降りかかろうとしていた。

シリーズ第4弾にして最終巻。



遂にフィンたちの物語が完結しました。
とても濃い物語でした。
沢山の登場人物がそれぞれの人生をかけて、己の信じる道を進んで行く様は、私の目にはとても眩しく映りました。
だから、レーナから見たフィンは「きれい」なのでしょうね。
ナナイスでの生活が少しずつ安定していく中でフィンが下した決断。
レーナとの結婚。
待ちに待ったこの時が来た時には、にやにやが止まりませんでした。
でも、この幸せいっぱいの時で物語は終わりません。
無事に結婚を迎えてからも、フィンたちにはそれこそ世界を揺るがす<災厄>の魔の手が忍び寄って来ていたのです。
それに対して、フィンたちが取った行動。
竜候たちの戦い。人々の闘い。
ああ、なんと壮大なのだろう、と。
ひとつの世界の有様を、この物語を通じて見させてもらいました。
世界があり、国があり、人々がいて、数多の生物が存在する世界。
様々な変化があっても、変わらないもの。変わって行くもの。
過ぎ去って行った日々の中でも忘れられないもの、心に刻み続けられるもの、そして先に進む力になるもの。
フィンたちの物語はこれで完結ですが、番外編や短編が書籍やWEBであるということなので、折を見て読ませていただきたいと思います。
とても素敵な物語に出会えて、嬉しかったです。



2019.03.05(Tue) | 【か行】:風羽 洸海 | cm(0) | tb(0) |

灰と王国 3 帰還 / 風羽洸海



灰と王国3 帰還

2014.9.9. / 株式会社KADOKAWA



竜候エレシア率いるノルニコム軍とグラウス将軍率いるディアティウス軍が激突した。
一方、ナクテ領には小セナトが帰還し、皇帝ヴァリスの元へと旅立った。
そして、フィニアスたちは遂にナナイスへと帰還するために出立したのだ。

シリーズ第3弾。



今回もそれぞれの登場人物が、濃く動き回っていました。
竜候エレシアたちと、ヴァリス皇帝たち、そしてセナトたち。
エレシアが竜候になった経緯も知ることとなります。
ノルニコム軍との戦いでは、壮絶な戦いの様子を見て胸が痛くなりました。
そして、フィニアスたちも彼らの闘いへと突き進んで行きます。
この国はどうなって行くのか、フィニアスたちは故郷を取り戻すことが出来るのか。
最後にディアエルファレナが放った言葉はどこに行きつくのか。
これから先も見逃せません。




2019.03.01(Fri) | 【か行】:風羽 洸海 | cm(0) | tb(0) |