赤川次郎さんの
『群青色のカンバス』
を読みました。
杉原爽香、16歳の夏。
爽香、今日子、明男の三人は共にS学園高校に進学しブラスバンド部に所属した。
そのブラスバンド部の合宿で、事件が起こる。
爽香が狙われ、ある兄妹を取り巻く環境が謎に謎を呼ぶ。
波乱いっぱいの合宿を、爽香たちは無事に乗り切れるのか!?
あれから一年。
爽香たちは一つ歳を重ね、高校生になっていました。
布子は相変わらず中学校で教師をしているのですが、こちらもまた少しずつ変化があって。
こうして登場人物たちが私たちと同じ時間の経過を経て歳をとって行くと言うのは何とも言えない不思議な感じがあります。
一年という時間で変化していく、彼女たちの様子を見るのは、共に時間を歩んでいるようでとても新鮮味に溢れています。
とは言っても、相変わらず爽香は爽香だし、明男は明男だし、今日子も今日子で。
彼女たちの青春時代特有の心の流れ、変化と言うのも楽しいです。
事件は、田舎の合宿所を中心に起こります。
謎の画家に、謎の女性、保護者とか色々な人の人生が絡み合っていて、何とも言えないものがありました。
爽香が何度も危険な目にあって、ドキドキしました。
爽香や明男、布子に河村とそれぞれの関係の変化も楽しかったです。
次の作品が早く読みたくて堪らなくなる、そんな一冊でした。
2014.10.12(Sun) | 【赤川次郎】:杉原爽香 | cm(0) | tb(0) | ▲

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