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カンナ 天満の葬列 / 高田崇史



カンナ 天満の葬列

2011.3.7. / 株式会社講談社



太宰府天満宮と湯沢天神をそれぞれ訪れた竜之介と貴湖。
二人には、なぜ菅原道真が大怨霊として伝わっているのかという疑問が浮かぶ。
そんな中、丹波が何者かに襲われる。
シリーズ第9弾。



太宰府天満宮には、昔行ったことがあります。
行ったことがある場所が物語の中に出てくると、その時の記憶も同時に思い出されて不思議な昂揚感があります。
日本三大怨霊として恐れられている菅原道真公。
今回は、どうして菅原道真公が怨霊として伝えられるようになったかという謎に迫ります。
もちろん謎だけではなく、甲斐たちに襲い来る何者かの手によりハラハラさせられる場面もいっぱいあります。
物語が次第に終息地点に向かっているスピード感にドキドキさせられながら、歴史の知られざる一面にも気付かされて今回もとても楽しく読ませていただきました。
甲斐たちの旅路の果てにあるものがどんなものなのか、とても気になります。
次巻も楽しみに読ませていただこうと思います。



東風吹かば匂いおこせよ梅の花
  あるじなしとて春な忘れそ


しのびには三ツのならひの有ぞかし
  論と不敵とさては知略と


城に盈ち郭に溢れて 幾ばくの梅花ぞ
猶しこれ風光の 早歳の華
雁の足に黏り将ては 帛を繫けたるかと疑ふ
烏の頭に点し著きては 家に帰らむことを思ふ


去にし年の今夜 清涼に侍りき
秋の思ひの詩篇 独り腸を断つ
恩賜の御衣は今此に在り
捧げ持ちて日毎に余香を拝す


  

月夜見梅花(月の夜に梅花を見る)

月耀如晴雪   月の耀くは晴れたる雪の如し
梅花似照星   梅花は照れる星に似たり
可憐金鏡転   憐れぶべし 金鏡の転きて
庭上玉房馨   庭上に玉房の馨れることを


うつくしや紅の色なる梅の花
  あこが顔にもつけたくぞある


怨霊と呼ばれるようになってしまった人たちは、真っ直ぐな生き方しかできなかったからだろうね。





★★★★★

読了日:2017.6.4.
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2017.06.11(Sun) | 【た行】:高田 崇史 | cm(0) | tb(0) |

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