青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light?
2017.6.20. / 株式会社 講談社
かつて北極基地に設置されたスーパ・コンピュータ、オーロラ。
基地閉鎖後も彼女は海底五千メートルに潜って学習し続けていた。
ハギリは海底五千メートルに引きこもった彼女の停止を依頼された。
いったいどのようにしてこの任務を達成させるのだろうか。
シリーズ第6弾。
今回の舞台は北極点。
北極点から見る月の描写が素敵でした。
また、新たなスーパ・コンピュータの登場です。
彼女の名前は、オーロラ。
名前からして素敵ですよね。
五千メートルもの深海に沈んでいて連絡の取れない彼女とどのようにコンタクトをとって行くのか、どのように彼女にこちらを見てもらうのか、ハギリに託されたとても大きな任務でした。
ウグイとハギリの相変わらずのやり取りも面白かったです。
そこに、デボラが加わってなんだか不思議な三角関係の出来上がりです。
生命とは何か、人間とは何か、有機と無機の違いとは何か…
彼らが目指しているのは、なんだかとても難しいところのように感じます。
難しいけれど、考えずにはいられない、彼らの生活の中の重要な問題ですものね。
人工知能と人間のやり取りというのも、最早人間と人間のやり取りのようでなんだか不思議な感じでした。
まだシリーズが続くようなので、彼らがどのように進んで何を見つけていくのか、また読ませていただきたいと思います。
2017.09.14(Thu) | 【森博嗣】:Wシリーズ | cm(0) | tb(0) | ▲
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